10月8日に公開になった湊かなえさん原作の「少女」を見てきました。
本田翼×山本美月のダブル主演でも話題の作品です。
ちなみに原作の方は既読で観に行きました。
以降は若干のネタバレを含むと思いますので、「これから見に行こう」と思われいてる方はご注意ください。
原作との相違は?
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私が観た限りでは大枠のストーリーはほぼ原作通りです。
大切なチェックポイントは通っているけど、途中はショートカットされているといった感じです。
個人的には夏休みのシーンをもっと長く描いてほしかったなと思いますが。
映画のキャッチコピーは「見たい。人が死ぬとこ。」です。
原作では夏休みの間に2人のこの「見たい」気持ちが深まっていくのですが、その辺りが弱かったかなと。
「因果応報」が物語のキーワードになっていますが、原作に出てくる「因果応報」に当てはまるシーンはしっかり描かれています。
しかし、映画の悲しいところで1度観ただけではその全てを回収(確認)できないと思います(私は原作を読んでいたので大丈夫でしたが)。
主演の2人は?
今、若手女優の最前線を走っている本田翼・山本美月の2人が主演です。
物語は全体的に暗い雰囲気で展開していきますので、主演の2人も険しい表情や真顔のシーンが多いです。
本田翼については笑顔は3回くらいしか見られません、合計1分無いくらいだと思います。
でもそんな本田翼の演技、特に声が作品に合っていました。
なんというかいい意味で「わざとらしく」て、ストーリーも現実ではありえない偶然が重なるものなので、そんなわざとらしさと本田翼の演技が合っていたし、心地よい声でした。
さいごに
ストーリーは原作とほぼ同じですが、また違った見方ができてすごくいい作品でした。
「死」とは何か、2人の主人公が考え恐る「死」が映画でもしっかりと描かれています。
「死」といってもいろいろありますからね、肉体的な死、社会的な死、対人的な死…
「死」とは負けなのか、救いなのか、許しなのか、考えさせる部分もあります。
それに加えて、2人の高校生の不器用な友情が大きな筋として通っており、暗い雰囲気で進行していくにもかかわらず爽やかなラストを見ることができました。
映画を観に行かれる方は、ぜひ原作も読んでほしいと思います。
本だったら「因果応報」をしっかり確認できますし、まぁ映画→原作→映画もアリだと思いますが。
価格:668円 |