こんにちは、野球ブロガーのなおしー(@naoc2520) です。
さて、2017年のMLBは史上最も多くのHRが飛び交ったシーズンとして話題になりました。
その数は実に6105本、ここ数年は4000本台の年も多くありましたから非常に異様なシーズンだったといえるかもしれません。
そんななかで、各リーグのHRキングとなったのはヤンキースのアーロン・ジャッジとマーリンズのジャンカルロ・スタントンでした。
🔥 Just wait til you see ‘em in pinstripes pic.twitter.com/TFnFpGCBTc
— New York Yankees (@Yankees) 2018年1月29日
そして、なんと2018シーズンはこの2人が同じチームでプレーするということになりました。
2人のHRキングが同じラインナップに並ぶとなると、2018年のヤンキースはかなり強力な打線になるのではないでしょうか?
ということで、今日は2018年のヤンキース打線はMLBのチームHR記録を更新できるのか?について考えてみたいと思います。
- MLB歴代チーム本塁打記録TOP10
- 2017年のヤンキースは241本塁打
- 2017年のジャンカルロ・スタントンは59本塁打
- 2017年主な退団選手と本塁打数
- 2018年ヤンキースの予想スタメン
- FanGraphの予想は?
- MLBの開幕は3月29日(木)
- 2018年MLB最新ゲーム情報をチェック!
- その他日本人選手所属チームの情報
MLB歴代チーム本塁打記録TOP10
まずはじめに、MLBのチーム本塁打記録トップ10を見てみたいと思います。
それぞれ各年代のチームでHR数の多かった選手も併記しています。
太字はその年のHRキングだった選手を表しています。
年度 | 球団 | HR数 | 中心打者(HR数) |
---|---|---|---|
1997 | マリナーズ | 264本 |
Ken Griffey (56) Jay Buhner(40) Paul Sorrento(31) |
2005 | レンジャーズ | 260本 |
Mark Teixeira(43) Alfonso Soriano(36) David Dellucci(29) |
1996 | オリオールズ | 257本 |
Brady Anderson(50) Rafael Palmerio(39) Bobby Bonilla(28) |
2010 | ブルージェイズ | 257本 |
Jose Bautista(54) Vernon Wells(31) Aaron Hill(26) |
2016 | オリオールズ | 253本 |
Mark Trunbo(47) Chris Davis(38) Manny Machado(37) |
2000 | アストロズ | 249本 |
Jeff Bagewll(47) Richard Hidalgo(44) Moises Alou(30) |
2001 | レンジャーズ | 246本 |
Alex Rodriguez(52) Rfael Palmerio(47) Ivan Rodriguez(25) |
1996 | マリナーズ | 245本 |
Ken Griffey(49) Jay Buhner(44) Alex Rodriguez(36) |
2012 | ヤンキース | 245本 |
Curtis Granderson(43) Robinson Cano(33) Mark Teixeira(24) |
2000 | ブルージェイズ | 244本 |
Carlos Delgado(41) Tony Bautista(41) Brad Fullmer(32) |
1シーズンでの最多チーム本塁打は1997年のシアトル・マリナーズが記録した264本になっています。
この年はグリフィー・ジュニアが56本塁打でHRキングでした(最多打点・最多得点もあせて獲得)。
さらに、上に書いたビューナー、ソレント以外にもエドガー・マルティネス(28本)やアレックス・ロドリゲス(22本)など強打者が揃っていました。
2017年のヤンキースは241本塁打
さて、MLB歴代のチーム本塁打ランキングを見ていただいとところで、2017年のヤンキースはというと・・・。
2017年のヤンキースのチーム本塁打は241本でした。
1997年マリナーズのチーム本塁打記録とは23本の差がありますが、実はこれは2017年の最多チーム本塁打でした。
また、歴代の記録と比較しても史上16番目の多さでした。
ご存知の通り新人の本塁打記録を塗り替え、最多本塁打を獲得したアーロン・ジャッジが52本を放ったことが大きな要因でしょう。
さらに、その他にもゲリー・サンチェスが33本、ディディ・グレゴリアスが22本など2桁本塁打を記録した選手は9人でした。
つまり、2017年のヤンキースは元々HRが多いチームだったということです。
ここにナ・リーグのHR王が加入するわけですから、チーム本塁打記録の更新は大いにあり得ることなのです。
2017年のジャンカルロ・スタントンは59本塁打
出典:http://m.mlb.com/cutfour/2017/12/09/263187008/judge-asked-stanton-if-theyre-now-best-friends
ご存じの通り、マーリンズからトレードで加入したジャンカルロ・スタントンは2017シーズンに59本塁打を放ちました。
単純計算すると
241本(2017年のヤンキー)+59本(スタントン)=300本
ということになります。
こうなった場合はチーム本塁打記録を大きく更新し、300本の大台に乗ることになります。
ただ、実際には退団する選手もいますし全選手の打席数はおおよそ一定ですからこうなることはありえません。
2017年主な退団選手と本塁打数
単純にスタントンの59本がプラスされるということではなく、退団する選手の分を引いておかなければなりません。
以下が2017年に主力として出場していたものの、ヤンキースを退団した主な3選手です。
選手 | 試合 | 本塁打 |
---|---|---|
Chase Headley | 147 | 12 |
Todd Frazier | 66 | 4 |
Starlin Castro | 112 | 16 |
ポジションは主にヘドリーとフレイジャーがサード、カストロはセカンドでした。
この3人の本塁打数の合計は32本でした。
この分で考えると
59本(スタントン)-32本(退団した3人)=+27本
となります。
2017年のヤンキースにこの数を足すと
241本+27本=268本
で記録を更新できそうな気もします。
ちなみにこの3選手の移籍先は以下のとおりです。
- ヘドリー →トレードでパドレスへ
- フレイジャー →FA後メッツと契約
- カストロ →トレードでマーリンズへ
2018年ヤンキースの予想スタメン
では、ここで2018年のヤンキースのスタメン予想とHR記録更新のキーマンを考えてみたいと思います。
記録は2017シーズンのものです。
打順 | 選手 | 守備 | 試合 | 打率 | 本塁打 | OPS |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | Brett Gardner | 左 | 151 | .264 | 21 | .778 |
2 | Giancarlo Stanton | 指 | 159 | .281 | 59 | 1.007 |
3 | Aaron Judge | 右 | 155 | .284 | 52 | 1.049 |
4 | Gary Sanchez | 捕 | 122 | .278 | 33 | .876 |
5 | Greg Bird | 一 | 48 | .190 | 9 | .710 |
6 | Aaron Hicks | 中 | 88 | .266 | 15 | .847 |
7 | Didi Gregorius | 遊 | 136 | .287 | 25 | .796 |
8 | Gleyber Torres | ニ | - | - | - | - |
9 | Ronald Torreyes | 三 | 108 | .292 | 3 | .689 |
一番のキーマンとなりそうなのはファーストを守るグレッグ・バードでしょう。
打率は.190とかなり低いですがHRの数は48試合で9本。
これは全試合出場すれば30本近く打てる計算になります。
バードはもともと長打力のある選手で、メジャー初昇格した2015年も46試合の出場で11本のHRを放っています。
ただ、2016年と2017年は怪我のため満足に試合に出られませんでした。
2018年は覚醒の年としてほしい!という期待も込めてバードをキーマンに指名したいと思います。
また、捕手のサンチェスも出場していない試合が40以上ありました。
これを埋められれば45本近くHRを打てる計算になります。
2番手捕手のロマイン(Austin Romine)は80試合に出場してわずか2HRでしたからその差は歴然です。
退団したカストロやヘドリー、フレイジャーが守っていたセカンドとサードに就く選手もキーになりそうです。
今回の予想ではセカンドにトーレス、サードにトレイエスを入れてみましたがどちらも長距離タイプではありません。
長打力を重視するのであればアンドゥハー(Miguel Andújar)をサードに入れるのもアリかもしれません。
FanGraphの予想は?
さいごに、2018年の主力選手のHR数について、MLBの統計データを公開しているBaseball Statistics and Analysis | FanGraphs Baseballの予想(Projection)を紹介したいと思います。
2017記録 | 2018予想 | |
---|---|---|
Giancarlo Stanton | 59 | 55 |
Aaron Judge | 52 | 38 |
Greg Bird | 9 | 31 |
Gary Sanchez | 33 | 30 |
Didi Gregorius | 25 | 21 |
Brett Gardner | 21 | 15 |
Aaron Hicks | 15 | 18 |
Miguel Andújar | 0 | 13 |
気になるのはジャッジのHR数が3割近く減少すると予想されていることです。
2017年大活躍だったジャッジですが、メジャーの舞台は1年目でしたから2年連続でイケるほど甘くはないということでしょうか。
他には、バードは十分に出場(140試合)できれば31本は打てるという予想になっています。
ジャッジが2年目のジンクスにハマってしまったとしてもバードで取り返せるということでしょう。
逆に言うと、ジャッジが予想に反して昨年同様の活躍を見せてくれればチーム本塁打記録をゆうゆうと更新できる可能性もあります。
それから、先程はスタメン予想に入れなかったアンドゥハーは、13本打てるという予測になっています。
これは100試合に出場できた場合の予想になっているので、この選手にも期待しましょう。
MLBの開幕は3月29日(木)
2018年のMLB開幕は全球団同日で3月29日(日本時間では30日)となっています。
ヤンキースの開幕戦はロジャース・センターでのトロント・ブルージェイズ戦になります。
初戦から何本のHRが飛び出すのか期待しましょう!
2018年MLB最新ゲーム情報をチェック!
その他日本人選手所属チームの情報
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