こんにちは、野球ブロガーのなおしー(@naoc2520) です。
さて、先日「IPアドレス打線ってなに?」という記事を書きました。
意外とインパクトがあったようで、はてブやツイッターなどで予想以上にシェアしていただきました。
シェアしていただけると、ありがたいことにいろいろとコメント等も添えていただける訳です。
すると、そのコメントの中でまた2017年の新たな「〇〇打線」を見つけてしまいました。
それが「あるいてまえ打線」です。
「あるいてまえ打線」ってなに?
とあるコメントで、「あるいてまえ打線」というワードを見つけたので、詳しく調べてみました。
おそらくかつての大阪近鉄バファローズの「いてまえ打線」をモジッたものと思われますが、なぜ「ある」がついているのでしょう?
調べていくと、「あるいてまえ打線」を漢字で書くと「歩いてまえ打線」となることがわかりました。
どうやら、「ある、いてまえ打線」みたいに区切るんじゃなくて一息で「あるいてまえ打線」のようです。
野球の言葉で「歩く」とは四球のことを指します。
強打者を敬遠(故意四球)するときなんかに「歩かせる」とか言うのは聞いたことがあるのではないでしょうか。
ちなみに、英語では四球のことをwalk(歩く)と言ったりもします。
つまり、「あるいてまえ打線」とは「いてまえ打線」をもじった四球の多い打線のことを指すようです。
「あるいてまえ打線」はどのチームの打線?
さらに調べていくと、「あるいてまえ打線」が指すのは今年の阪神タイガース打線だということがわかりました。
なるほど、関西圏のチームということもあって「いてまえ」に掛けてあったわけですね。
では今年の阪神打線の四球に関する成績を確認してみましょう。
まずは四球の数を見てみます。
2017年5月19日終了時点のチーム別四球ランキングがこちら。
チーム | 四球数 |
---|---|
ヤクルト | 157 |
阪神 | 156 |
広島 | 152 |
巨人 | 109 |
DeNA | 106 |
中日 | 104 |
うーーん、たしかに多いですが飛び抜けて多いって言うわけでもないですね。
一応、選球眼を表せる指標IsoDも確認しておきます。
IsoDは(出塁率)ー(打率)で表されるもので、四死球でどれだけ出塁したかを計ることができます。
チーム別のIsoDランキングがこちらです。
チーム | IsoD |
---|---|
阪神 | 0.089 |
ヤクルト | 0.088 |
広島 | 0.070 |
巨人 | 0.061 |
DeNA | 0.059 |
中日 | 0.055 |
これだと3位の広島と大きく差が開きますが、やっぱりヤクルトとは差があまりありませんでした。
やはり「いてまえ打線」をモジッているだけあって関西圏チームということが大きく影響しているようです。
調査の結果、「あるいてまえ打線」とは「いてまえ打線」をモジッたもので、関西圏チームである阪神タイガースの2017年の四球数が多いために言われるようになった呼称ということがわかりました。
打線コピーライターでもいるのか?
IPアドレス打線のときも思いました。
よくこんなこと思いつくなぁ~、と。
また新しい「〇〇打線」を発見したら記事にしたいと思います。