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プロ野球100人分の1位アンケートをセイバーメトリクスの指標で検証してみた!コントロール編

こんにちは、なおしー(@naoc2520) です!

 

12月4日からフジテレビ系列の「ユアタイム」「スポーツLIFE HERO'S」でプロ野球100人分の1位という企画が放送されています。

 

この企画は、プロ野球選手100人に8部門で各々が1番だと思う選手に投票してもらい、その結果を発表するものになっています。

つまり、同じフィールドでプレーするプロ野球選手が選ぶ各部門でのNo,1がわかるというプロ野球ファン大注目の企画なわけです。

ちなみにその8部門とは以下の通りです。

  • スピードボール
  • パワーヒッター
  • 走塁
  • 守備
  • バットコントロール
  • コントロール
  • 変化球
  • 強肩

 

今日はこの中から、6日目に発表されたコントロール部門をセイバーメトリクスの指標を使って検証してみたいと思います。

 

コントロール部門の結果をおさらい

放送内で発表された順位は以下の通りでした。

 

1位 菅野智之 巨人  19票

2位 石川 歩 ロッテ 12票

3位 野村祐輔 カープ 11票

4位 岸 孝之 西武  10票

 

他部門に比べてかなり僅差でした。

 

コントロールがいい投手は四球を出さない

コントロールがいいかを計る上で一番気になるのはやはり四球だと思います。

早速セイバーメトリクスの指標の一つである四球率のランキングを見てみたいと思うのですが、今回も四球率の逆数でランキングしています。

四球率の逆数の意味するところは何人に1回の割合で四球を出すかです。

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結果はこの通りです。

投票で2位だった石川選手がこのランキングでは1位で、なんと打者 29.4 人に1回しか四球を出していなかったことがわかりました。

他にも投票1位の菅野投手は27.8人、3位の野村投手は17.2人に1回という結果でした。

 

ちなみに、投票4位の岸投手は規定投球回に達していないためランクインさせませんでした。

参考記録として、岸投手の数値は15.0人に1回でした。

 

コントロールだけじゃない菅野智之の凄さ

投票1位だった菅野投手ですが、四球率と類似した数値でも抜群の成績を残していることがわかりました。

それは K/BB という(奪三振数)÷(与四球数)で表されるものです。

この数値は四球率よりも投手の制球力を表すのに適していると言われています。

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一般的にこの数値が 3.5 を超えるとその年の優秀な投手に入ると言われています。

そんな中、菅野投手はその倍以上の 7.2 という記録を残していることがわかりました。

制球力だけでなく球の質もいいピッチャーだということを表しています。

 

また、差は開いていますが2位には投票と同様に石川歩投手がランクインしています。

 

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さいごに

いかがだったでしょうか?

今回紹介したK/BBという指標は簡単に求められる上に、投手の能力を示す上で非常に有用なものです。

覚えておいて損はないと思います。

 

ちなみに、投票3位の野村投手については突出した指標を見つけることができませんでした(K/BBは2.5)。

これについては打者がどうしてコントロールがいいと感じるのかもうちょっと考えてみてもいいかもしれません。

 

これ以外にもパワーヒッター編とバットコントロール編も検証しているので気になる方は読んでみてください。

www.naoc2520.net

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セイバーメトリクスは野球のための統計学とも言われており IsoP 以外にも様々な指標が開発され、選手の評価に用いられています。

詳しくはこちらの書籍を参考にされるといいかもしれません!

勝てる野球の統計学――セイバーメトリクス (岩波科学ライブラリー)

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