出典:https://www.daily.co.jp/baseball/carp/2017/02/15/0009916331.shtml
こんにちは、なおしー(@naoc2520) です。
今日は、プロ2年目以降で新人王(最優秀新人賞)の獲得を期待するセ・リーグの選手を紹介します。
新人王(最優秀新人賞)の資格
新人王は、文字通りに考えると新人選手(1年目の選手)の中で最も活躍した選手という意味に思われます。
しかしプロ野球の場合は1年目の選手に限らず、2年目以降の選手でも資格を持っている選手がいます。
具体的には2年目以降であっても次のすべての項目に当てはまる選手は新人王を獲得する資格があります。
- 海外のプロ野球リーグに所属した経験がない
- 初めて支配下登録されてから5年目以内である
- 投手としての1軍の登板イニングが30イニング以内
- 打者としての1軍の打席が60打席以内
要は入団2年目以降であっても、1軍での出場数が少ない選手は資格を持っているということです。
実際には昨年のパ・リーグ新人王だった高梨投手(日ハム)はプロ3年目での受賞でした。
過去10年だけを見ても2年目以降に受賞した選手は
- 高梨裕稔(2016年日本ハム・3年目)
- 榊原諒 (2010年日本ハム・2年目)
- 松本哲也(2009年巨人・3年目)
- 山口鉄也(2008年巨人・3年目)
- 小松聖 (2008年オリックス・2年目)
の5人がいます。
ちなみにプロ野球の歴史の中で2年目に受賞した選手は14人、3年目に受賞した選手は7人、4年目に受賞した選手は2人います。
また、5年目に受賞した選手はいません。
4年目に受賞した2人は
- 小関竜也 (1998年西武)
- 関本四十四(1971年巨人)
です。
4年目ということは、3年も1軍で試合に出なかったのに、上がったらいきなり開花したというパターンになるのでかなりレアですね。
小関選手は入団後に野手転向しているので、少し長い目で見てもらえたのかもしれません。
新人王を期待する2年目以降の選手(セ・リーグ編)
では、ここからが本編です。
2017年に2年目以降となる新人王資格を持っている選手で、僕が個人的に期待している選手を紹介したいと思います。
西川龍馬(広島)
2016.3.27 広島対DeNA ルーキー西川龍馬プロ初打席で3塁打!
右投左打 内野手
1994年12月10日生
試合 | 打席 | 本塁打 | 打点 | 打率 | |
---|---|---|---|---|---|
通算(1年) |
62 | 58 | 0 | 3 | 0.294 |
2016年2軍 | 12 | 50 | 0 | 9 | 0.310 |
能力的に最も期待する選手は、広島の西川龍馬です。
敦賀気比高校から社会人王子にすすみ、2015年のドラフト5位で広島に入団しました。
昨年は初打席でいきなり3塁打を放つという鮮烈なデビューを果たしました。
パワーはありませんが、俊足巧打のカープらしい選手という印象です。
ドラフト下位での入団ながら首脳陣の評価は高く、1軍でも58打席に立って3割近い打率を残しています。
活躍できるかどうかの障害は今の広島でコンスタントに試合に出られるかということです。
なぜなら本職はショートには侍ジャパンの田中広輔がいるからです。
本職以外にもセカンドとサードを守れるますが、二遊間は侍ジャパンコンビ(菊池・田中)がいるので、候補としてはサードでしょうか。
長谷川潤(巨人)
右投右打 投手
1991年6月15日生
試合 | 回 | 勝 | 負 | 防御率 | |
---|---|---|---|---|---|
通算(1年) | 3 | 1 | 0 | 1 | 8.53 |
2016年2軍 | 25 | 113.2 | 7 | 5 | 2.77 |
巨人の長谷川潤は昨年のイースタン・リーグ新人王です。
金沢学院大学卒業後、独立リーグの選手として2年間プレーした経験があります。
そして独立リーグから入団テストによる育成契約を経て、巨人の支配下登録を勝ち取っています。
すでに1軍での先発登板が1試合ありますが、このときは4回途中で4失点を許しています。
動画の通り、脱力した独特なサイドスローの投手です。
サイドスロー特有のシュート系の直球と遅いスライダーのコンビネーションが持ち味で、打たせて取るタイプです。
球速はありませんが、テイクバックが小さく腕の振りが鋭いので球速以上の速さがあるのではないかと思います。
ランナーを出してからも早いクイックができるので、簡単に進塁を許しません。
このあたりはさすが、独立リーグから這い上がってきたという感じです。
山崎晃大朗(ヤクルト)
左投左打 外野手
1993年8月11日生
試合 | 打席 | 本塁打 | 打点 | 打率 | |
---|---|---|---|---|---|
通算(1年) | 7 | 19 | 0 | 0 | 0.167 |
2016年2軍 | 100 | 482 | 2 | 33 | 0.251 |
2016年のイースタン・リーグ盗塁王を獲得した山崎晃大朗です。
青森山田高校から日本大学に進学し、2015年のドラフト5位でヤクルトに入団しました。
身長は173cmでプロ野球選手としては小柄ですが売りは50mを5秒台で走る俊足。
2軍では38盗塁で盗塁王を獲得し、1軍の試合でも1つの盗塁を記録しています。
ヤクルトの外野陣は坂口・雄平・バレンティンと経験豊富なベテランがいます。
タイプ的に超えるべきは坂口のポジションだと思います。
岡本和真(巨人)
右投右打 内野手
1996年6月30日生
試合 | 打席 | 本塁打 | 打点 | 打率 | |
---|---|---|---|---|---|
通算(2年) | 20 | 38 | 1 | 4 | 0.184 |
2016年2軍 | 96 | 414 | 18 | 74 | 0.261 |
2016年イースタン・リーグの打点王を獲得した岡本和真です。
智辯学園高校から2014年のドラフト1位で巨人に入団しました。
高校通算の本塁打は74本で、世代の代表戦では四番をつとめています。
180cmを超える恵まれた体格から繰り出す、力強いスイングが魅力です。
高卒で巨人の1位指名を受けるだけはあります。
昨年の2軍では74打点で打点王、HR数は18本で1軍に定着した西武・山川についで2位でした。
この選手については、高校時代から注目している方も多いと思います。
巨人でなければ・・・って感じです。
今年の巨人のサードは村田、新加入のマギーがいるのでかなり厳しいと思われますが、1軍で活躍できる力は付いていると思います。
廣岡大志(ヤクルト)
右投右打 内野手
1997年4月9日生
試合 | 打席 | 本塁打 | 打点 | 打率 | |
---|---|---|---|---|---|
通算(1年) | 2 | 7 | 1 | 6 | 0.429 |
2016年2軍 | 113 | 444 | 10 | 47 | 0.218 |
昨年の三浦大輔の引退試合でプロ初打席初HRを放った廣岡大志です。
智辯学園高校から2015年のドラフト2位でヤクルトに入団しています。
上で紹介した岡本の高校の1つ後輩ということになります。
キャンプニュース等では、同じくヤクルトの山田哲人にバッティングフォームが似ていると話題になっています。
フォームは似ていますが打撃のスタイルは山田より荒っぽいかなという印象です。
本職はショートです。
2016年のヤクルトのショートは大引が最多出場していますが、若干衰えが見られます。
うまくアピールできれば1軍定着もあり得ると思います。
また、WBSC U-23の代表では打撃を買われてファーストでの出場もありました。
さいごに
セ・リーグは特に、野手の出場枠が限られるので厳しいかもしれませんが期待も込めて野手を多めに選んでみました。
昨年は阪神の高山選手が受賞していますし、チーム事情によっては新人でも1軍定着の可能性はあります。