こんにちは、ブログ修行中のなおしー(@naoc2520) です。
今日は久しぶりにブログ運営に関する記事を書きたいと思います!
このブログも開設から半年以上が経過し、ありがたいことに2017年3月には月間20万PV以上のブログとなりました。
そのおかげで収益も発生したのですが、それ以外にも検索等々のデータを得ることができました。
以前からサーチコンソールのデータを使った記事は密かにシリーズ化していたのですが、今日はその第4弾として検索掲載順位とクリック率の関係を分析してみたいと思います。
サーチコンソールの掲載順位とクリック率データを使う!
サーチコンソールを使うと、上のような形式で検索クエリ(被検索ワード)やページ毎に
- クリック数
- 表示回数
- クリック数(CTR)
- 掲載順位
を知ることができます。
今回は当ブログ「20代野球好きの生活界隈」で、2017/1/14から4/13までの90日間にサーチコンソールで計測された検索クエリごとのクリック率と掲載順位のデータを使います。
ちなみにこの期間の総表示回数は200万件を超えていました。
しかしサーチコンソールの仕様上、1000個の検索クエリに対するデータまでしか一度にダウンロードできないのでこの200万件すべてを使うことはできません。
ですから、すべてのデータではなく表示回数で降順ソートした上位1000個の検索クエリのみを使います。
1000個の検索クリエのデータを見た結果、1つの検索クエリにつき表示回数は複数あるので、クリエの総表示回数を計算すると約110万件のデータとなりました。
今回の記事では110万回以上 Google検索に表示されたこのブログの記事が、掲載順位によってどの程度クリックされたのかということがわかります。
掲載順位とクリック率の関係を分析した結果
とりあえず散布図を書いてみる
まずは第1弾のときと同様に散布図を書いてみたいと思います。
縦軸に掲載順位を、横軸にクリック率(CTR)を取ってデータをプロットした散布図がこちらです。
掲載順位は軸を反転していますので、上に行くほど掲載順位が高いということになります。
ところどころ例外的な点がありますが、おおよそ左下から右上に分布しているように見えます。
つまり、当たり前のことですがクリック率は掲載順位に比例しているといえますね。
個別の点を見てみると掲載順位1位の検索クエリは32個あります。
その中にはクリック率78%なんていうクエリがあります。
詳しく見てみると「wbc 藤浪 成績」という検索クエリでした。
このようにWBCの成績関係の記事は競合も少なかったので軒並み高掲載順位かつ高クリック率を記録しています。
クリック率80%の検索クエリも「wbc 青木 出塁率」で、WBCの成績関係でもさらに狭いところ(表示回数15)でした。
クリック率と掲載順位の関係は?
では続いて、掲載順位とクリック率にどの程度の比例関係があるのかを見ていきます。
掲載順位を階層分けしてクリック率の推移を見てみたいと思います。
掲載順位1位、1.1~2位、2.1~3位、・・・、9.1~10位という風に10個の階層に分けます。
そして、各階層ごとにクリック数と掲載順位を合計し、階層ごとのクリック率を求めました。
その結果をグラフにしたものがこちらです。
当然のことですが、掲載順位が高いとクリック率も高くなることがわかります。
それ以外に注目したいのは掲載順位の差がクリック率にどの程度影響するのかということです。
例えば1位のクリック率は50.8%で1.1~2位は35.35%ですから、割合で見て約140%のの比率であることがわかります。
つまり、掲載順位を2位から1位に上げることができればアクセスが40%増えるということになります。
この差はとても大きいですね。
どうせ狙うなら検索1位を狙うというブロガーがいる理由もわかります。
他にも、1~5位の間では順位が1つ上がるごとにクリック率は20~50%程度増加することがわかりました。
この結果から、検索からのページビューと掲載順位がわかれば検索順位を1位上げるとおおよそどれくらいアクセスが増えるのかを知ることができます。
それから、掲載9位と10位はほぼクリック率は変わらず、何なら9位より10位のほうがクリック率が高いということもわかりました。
これはスクロールした結果、行き止まりのところに表示されている10位のほうが目につきやすということなんでしょうか。
9位ではなく10位を狙うということはありませんが、おもしろいことがわかりました。
2位~3位あたりまでは高いクリック率であることもわかります。
この原因は推測でしか無いのですが、スマホ検索でのファーストビューに載っているかどうかが影響しているのではないかと思います。
ファーストビューとはページにアクセスしたときにスクロールせずに見られる範囲のことをいいます。
検索したらすぐに目に入ってくる範囲はノータイムでクリックされる可能性が高いのではないでしょうか。
アナリティクスも合わせて見ると、このブログのアクセスはスマホからのアクセスが80%だったので、そういうところも影響していると思われます。
まとめ
今回はサーチコンソールのデータを使ってクリック率と掲載順位の関係を見てみました。
その結果、
- 検索1位であれば平均で50%はクリックされる
- 場合によっては80%クリックされることもある
- 検索順位が1つ上がると20~50%アクセスが増える
- 検索順位9位より10位のほうが少したけクリックされやすい
などのことがわかりました。
ちなみに、今回は1ページ目(掲載順位1位~10位まで)のみを対象としました。
2ページ目以降はサーチコンソールの計測方法上、1ページ目とはデータの性質が異なると思われます。
このことについてはこちらの記事で紹介しています。
サーチコンソールは無料のツールですし、散布図などはエクセルで簡単に作成することができます。
サーチコンソールのデータから散布図を作成するまではこのシリーズの第1弾で紹介しています。
気になる方は是非チェックしてみてください。
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