出典:http://eiga.com/movie/85302/photo/
こんにちは、土曜日のレイトショーが大好きななおしー(@naoc2520) です。
レイトショーのほうが安いしお客も少ないのでおすすめですよ。
さて、2月11日に公開された矢口史靖監督最新作「サバイバルファミリー」を映画館で見てきました!
サバイバルファミリーは矢口史靖監督最新作!
この作品は「ウォーターボーイズ」や「スウィングガールズ」などで監督をつとめた矢口史靖監督の最新作です。
矢口監督作品といえば独特の世界観のあるコメディ映画ですよね。
今作は電気が使えなくなったらどうなるのか?というヘビーなテーマですが、矢口監督の世界観で笑いと感動の作品になっていました。
原作は同じく矢口監督が筆を取った同名小説「サバイバルファミリー」です。
僕はこの小説は未読で映画館に行きました。
サバイバルファミリーの感想・ネタバレ
ここからは今作の個人的な感想等を書いていきます。
ネタバレを含むと思いますので、気になる方は注意してください。
あらすじ
東京で暮らすごく平凡な一家、鈴木家。当たり前のように電化製品に囲まれた生活を送っていたある日、電気を必要とするあらゆるものがなぜか使えなくなり、東京は大混乱に陥ってしまう。交通機関や電話、ガス、水道まで完全にストップした生活に人々が困り果てる中、鈴木家の亭主関白な父・義之は、家族を連れて東京を脱出することを決意するが……。
「電気がもしも使えなくなったら人は、家族はどうなるのか?」
そんなことをテーマにした作品です。
わたしたちの生活に電気は欠かせないものです。
この作品の冒頭だけでも、テレビ・電子レンジ・パソコン・電話・スマホなどなど様々なところで電気が使われている状況が描かれています。
大まかな流れとしてはこんなことが起こるだろうなというリアル感はありました
(細かいツッコミどころはありますが)。
主人公となる鈴木一家は、サラリーマンの父、専業主婦の母、大学生の兄、高校生の妹という現代の平均的な一般家庭です。
停電後2~3日までは「すぐに元に戻るだろう」と思って普通に仕事や学校に行きます。
このあたりは現代人を皮肉っているようで、実は自然なことかもしれません。
しかし数日では電気はもとに戻らず、次第に町から食べ物や飲み物がなくなっていきます。
そして、鈴木一家は母の実家があり自給自足のできる鹿児島を目指します。
この作品のどころは、停電が起こってから鹿児島にたどり着くまでの現代人と現代家族の変化だと思います。
生きていくためにいらないものは何なのか?
鹿児島までの道中いろいろなことが起こるわけですが、生きていく上で家族それぞれがいらないものに気づくシーンがあります。
それは物ではなくそれぞれの心中にあるものです。
わがままや、甘え、余計なプライドなど。
危機的な状況を乗り越えるために必要のないものを捨て去っていくシーンがあります。
僕自身にも思い当たるところがあり、そのシーンでは何故か応援したくなるような気持ちになりました。
ほんとうに必要なものは何なのか?
作中では電気が使えなくなって3年ほど立った後、再び電気が復旧します。
「サバイバルを生き延びましたよ」というだけの映画ではなくここまで描かれていることがまたいいところだなと思います。
復旧後のシーンはほんの4~5分ほどだったと思いますが、電気のない生活を乗り越えた家族が電気が使えるようになっても本当に必要だと感じたものが残っています。
便利になったから得られたものと失われたものの両方に気づくことができるとてもいい作品だったと思います。
自分を磨くこと
ここまでの危機が起こることを想定して生きていこうとは思いませんが、ものや人に頼らず自分を磨くことって大事かもしれないと思いました。
この作品では電気がなくなるということで特別な技や知識を持つことの大事さがわかりますが、これは今の世界と似通った状況だと思います。
なぜかというとこれまで特殊な技や知識がないとできなかったとこが現代では機械によって出来てしまうからです。
要は平均が上がるか下がるかということです。
いろんなことが誰にでもできるようになる状況でも、常に自分にしか出来ないことを探していたいものです。
それから家族に限らずですが、自分のことを特別な存在と思ってくれる人って大事だなと思いました。
利害関係がなくても自分と関わって助けてくれる人ってなかなかいないですよね。
さいごに
コメディといいながら、僕はけっこう真剣に観てしまいました。
もちろん笑いになるシーンはありますよ。
でも個人的にはそれ以上に考えさせられた作品でした。
映画館で見るべきかどうかは別ですが、一度は見ていただきたい作品です。