こんにちは、なおしー(@naoc2520) です。
さて、先日の阪神戦はついにメジャーリーガーの青木宣親も合流して初のフルメンバーでの試合となりました。
結果は先制点を奪われそのまま敗戦。
初戦のソフトバンク戦から1勝3敗となり、本線に向けて不安な状況は続いています。
- WBCの侍ジャパン理想のスタメンオーダーとは?
- 過去優勝した2大会の侍ジャパンスタメンオーダーを分析
- 阪神戦から見る2017年侍ジャパン理想のスタメンオーダーは?
- 開幕・キューバ戦のスタメン(3月7日18:00更新)
- さいごに
- 【随時更新!】侍ジャパン個人成績とスタメン履歴
- 侍ジャパン関連の記事
WBCの侍ジャパン理想のスタメンオーダーとは?
僕が考えるに、WBCの理想のオーダーは調子がいい選手を使って組み立てる!
というのがベストだと思います。
一般的には、前年度の成績等これまでの積み重ねでの最強オーダーを組みたいところです。
140試合のシーズンが終わったときに3割以上を記録する打者や、40本塁打以上打つ選手を並べた打線が強そうに見えるでしょう。
しかし、そういった選手でも調子の波というのは必ずあります。
WBCのような短期決戦では1つ負ければ終わりです。
シーズンでは3試合ノーヒットでもその後で盛り返せば良いことですが、短期決戦の場合は致命傷となります。
日程を見るとわかりますが、最低だと8試合程しかないので不調の選手を使い続ける訳にはいきません。
↓ 侍ジャパンの日程を確認する
一方で、打線としての軸は最低限必要です。
調子の善し悪しだけですべての選手を入れ替えてしまうと、芯も何もない不安定なチームになってしまいます。
そこでこの記事では、過去優勝した2大会でどのような打線が組まれていたのかを考えてみたいと思います。
過去優勝した2大会の侍ジャパンスタメンオーダーを分析
それではここで、過去の優勝した2大会(2006年と2009年)の監督がどのようなオーダーを組んでいたのかを振り返ってみたいと思います。
2006年は王貞治監督、2009年は原辰徳監督とどちらもプロ野球での日本一経験がある名監督の采配で、特徴のあるオーダーづくりになっています。
見ていくのは、どういう理由でオーダー変更をしているのかということと軸として固定したところはどこかの2つです。
2006年のオーダー一覧
2006年、王監督が采配を振るい初優勝した時のオーダーです。
色が変わっているところは前の試合と打順や選手が変わっているところです。
例えば3戦と4戦では3番が福留から多村に変わっているので、4戦の多村に色をつけています。
この大会の打線の軸は四番の松中でしょう。
調子が良かったこともありますが、全試合で四番をつとめています。
成績は8試合で打率.433と絶好調でした。
それから意外にも二番の西岡と八番の小笠原も全試合同じ打順で出場しています。
キーだったと思われるのは松中の前を打つ三番の起用です。
当初は福留が三番をつとめていますが、今大会は不調でした。
野球は一人だけが好調でも得点するには至りません。
得点するには必ず連打が必要です。
そんなところで、打線の軸で好調だった松中の前を打つ選手が不調だとブレーキになってしまいます。
そういうことで福留の打順を前後に変え、最終的にはスタメンから外しています。
そして、一番大事な三番にイチローを持ってくるというオーダーに落ち着いています。
これは王監督の大胆な采配ですね。
軸となる選手を決めて固定し、その周りに調子のいい選手を置くことでチャンスをしっかりモノにしようという意図がわかります。
結果的に決勝のキューバ戦ではこのイチロー松中ラインに西岡を含めたところで大量得点しています。
2009年のオーダー一覧
2009年、原監督で2連覇した時のオーダーです。
このオーダーでおもしろいのは、四番がコロコロ変わっているということです。
これには理由があって、相手投手の利き腕によって四番の起用を変えています。
注目して欲しいのは相手投手の利き腕とその試合での四番打者です。
右投手には稲葉が四番、左投手には右打者(村田・城島)を四番に使って稲葉の代わりに内川となっています。
これは左投手に弱い稲葉と左打者に強い内川という利き腕に対する相性でオーダーを決めたという意図が見て取れます。
これから、原監督は投手の利き腕に対する相性を重視していたことがわかります。
稲葉の対左打率についてはこちらを参照ください。
稲葉篤紀選手 現役20年振り返り ~入団から引退まで~ | Baseball LAB[ベースボールラボ]プロ野球×データ
また、このチームの軸は一番イチローだったこともわかります。
一番イチローと三番青木を固定してこの二人で得点圏に走者を置き、相性の良い四番の選手が返すというゲームプランでしょう。
実はこの大会のイチローは不調だったのですが、ここだけは固定を崩していません。
阪神戦から見る2017年侍ジャパン理想のスタメンオーダーは?
私が思うところは調子がいい選手を使うということでしたが、過去の優勝監督の采配を見ると
- 打線の軸を決める
- 軸の周りを好調の選手で固める
- 利き腕の相性で起用を変える
なんていうことが意識されていることがわかりました。
これを踏まえて考えると、2017年の打線の軸である四番の筒香は固定で間違いないでしょう。
あとはこの周りをどのように固めるかということになります。
三番は阪神戦で好調、長打もある青木がいいのかなと思います。
五番はここまで中田がつとめてきましたが、ここは変える必要があるのではないかと思います。
小久保監督も「筒香のあとを打つ人が大事」と言っているのに不調の中田を使うのでは矛盾しています。
僕はここまで好調で、長打もある平田なんかが五番でも良いのかなと思います。
この軸の3人を踏まえて残りの打順を考えると、個人としては
1 中 秋山
2 二 菊池
3 左 青木
4 指 筒香
5 右 平田
6 遊 坂本
7 一 山田(中田)
8 捕 大野
9 三 田中
というオーダーはどうかなと思います。
好調の秋山・菊池・田中あたりは使ってほしいと思います。
開幕・キューバ戦のスタメン(3月7日18:00更新)
開幕戦となるキューバ戦のオーダーはこのように発表になりました。
1 指 山田 哲人
2 二 菊池 涼介
3 中 青木 宣親
4 左 筒香 嘉智
5 一 中田 翔
6 遊 坂本 勇人
7 右 鈴木 誠也
8 三 松田 宣浩
9 捕 小林 誠司
予想が当たったのは、3番青木と6番坂本くらいですね。
秋山は左の代打として期待する声が聞かれます。
先日のオリックス戦でも代打で値千金のタイムリー2BHを放ちました。
また、サードは強化試合で松田と田中がつとめてきましたが初戦は松田ということになりました。
初戦のスタートはサードに慣れている松田に任せるということでしょう。
さいごに
強化試合はオリックス戦が最後なので、ここで一つ見切りをつけないといけません。
しかし、過去の優勝監督もそうであるように大会中でも大幅にスタメンを動かす必要があるでしょう。
現場の首脳陣は選手の状態を観察して、その日ごとに最高のオーダーを組まなければなりません。
プロ野球ファンとしてはこんな感じで勝手に予想するだけでいいですが、実際に運営する監督はかなりの重圧があると思います。
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