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運が良くなる方法知ってる?野村克也氏の「運「ツキ」と「流れ」を呼び込む技術」感想

こんにちは、たまには読書もしているなおしー(@naoc2520) です。

 

さて今日は、2月初旬に発売された野村克也さんの著書「運「ツキと流れを呼び込む技術」を読んだので、個人的な感想を書きたいと思います。

野村克也氏の考える「運」とは?

運 「ツキ」と「流れ」を呼び込む技術

運 「ツキ」と「流れ」を呼び込む技術

 

本著はデータ野球で知られる野村克也さんが、一見データと真逆と思われる「運」に対する考え方を語った本になっています。

「運」という言葉を辞書で調べると

めぐりあわせ。さだめ。 

 という言葉が出てきます。

この言葉を聞く限りでは運の良し悪しは天のみぞ知るところであり、私たちは身を委ねるしか無いということのようです。

しかし本著ではそんな「運」をいかにしてあやつるのか、偶然のスポーツともいわれる野球を知り尽くした野村さんの自論が展開されていきます。

 

勝ちに不思議の勝ちあり、負に不思議の負けなし

野村克也さんの名言で有名なのが「勝ちに不思議の勝ちあり、負に不思議の負けなし」という言葉です。

元々は野村さんの言葉ではなく剣術の世界の言葉という説がありますが、「負けるときには負けにつながる要因がかならずある。逆に勝つときには思いもよらないことで勝つこともある」という意味だそうです。

 

この本を読む限りでは、野村さんはこの言葉を勝負の真理というよりは勝負に対する戒めと捉えているように思います。

つまり、負けた場合は必ず理由があると考えることで次の勝利につながる。

また勝った場合は付け上がるのではなく、相手に負ける理由があったと考え次の勝負で自分が同じことをしないようにするというわけです。

勝敗がつくのには必ず理由がある、そこをしっかり考えることが勝ち続ける要因ということですね。

 

「運が良かった、運が悪かっただけ」は思考停止

本著で野村さんは「運が悪かった」で片付けるのは思考停止だと話しています。

「勝ちに不思議の~」の言葉を踏まえて考えると、運によって勝敗が決まったように見えても必ず原因があるからそこを突き詰めていく必要があるということです。

 

もちろん、本当にどうしようもない偶然の出来事で結果が出てしまうこともあります。

しかし、どこまでを偶然のものと捉えるかで次に同じような状況が起こったときの行動が大きく変わります。

一見偶然のことのように見えても、突き詰めていくと自分の力でなんとかなったことなのかもしれません。

 

特に良くないことが起こったときには「運が悪かっただけ」で片付けたくなることがあります。

でも、そこで踏みとどまって省みることが次の勝利と成功につながります。

 

日頃の行いが良ければ運が良くなる?

偶然いいことがあったときに「日頃の行いが良かったから」ということ、よくありますよね。

逆に悪いことが起こったときに「日頃の行いが悪かったから」ということもよくあると思います。

 

さて、この「日頃の行いの良し悪し」とはどういうことを指すのでしょうか?

私はこの本を読むまで、日頃の行いが良い=他人のためになることをしているということだと思っていました。

人にやさしくした分自分に返ってくる、情けは人のためならずともいいますね。

神様は必ず見ているからなんていうあやしい教育をうけたような気もします。

 

本著では野村克也さんも「日頃の行いが良ければ良いことがある」と言われていますが、その根拠がいくつかあります。

 

ひとつめは、物事に対して正しいプロセスで取り組んでいるということです。

行いが良い=方法が正しいという意味です。

どうしても結果だけを気にしてしまいがちですが、大切なことは正しいやり方をして結果を出しているということです。

適当なやり方でたまたま上手くいったとして、なぜ上手くいったかわからないということでは、その1回限りで終わってしまいます。

 

ふたつめは、他人に認められる努力をしているということです。

行いが良い=他人に認められるという意味です。

他人に認められるとその人からの信頼が得られます。

信頼が得られると周りから思いもよらない救いの手があらわれるということです。

野村さんいわく、元楽天の田中将大がルーキーイヤーから不思議と黒星が付かなかったのもチームメイトから信頼されていたからだそうです。

なかなか黒星がつかないので生まれた「マー君 神の子 不思議な子」 という名言は有名ですよね。

田中将大が信頼されていた理由は、高校野球のスターにも関わらず奢ることなく一生懸命練習していたからです。

 

運が良くなる考え方をまとめると

長々と書きましたが、運がよくなる方法をまとめると

  • 「運が良かった(悪かった)だけ」で片付けないで、原因を考える
  • 正しいプロセスを心がける
  • 他人に認められる努力をする

ということだと私は感じました。

なんとも現実的な答えで申し訳ありませんが、自分の力が全く及ばないもの(宝くじなど)以外は結局地道にやるしか無いということですね。

なんともデータ野球の野村さんらしいと思いました。

感覚的には、普通の人たちが「運によるもの」と考えているけど実はそうではないものがたくさんあって、よく考え正しい行いをすることでそれを操れるようになると言った感じかなと思います。

 

よくテレビに出る社長さんなんかが、成功した秘訣を「運が良かっただけです」とか「タイミングが良かったからです」というのを見ますが、多分そうじゃないんだろうと思います。

運良く成功したように見える人でもそれなりに理由があって、それを悟られないように「運が良かった」という言葉でお茶を濁しているのかもしれません。

運 「ツキ」と「流れ」を呼び込む技術

運 「ツキ」と「流れ」を呼び込む技術

 

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