こんにちは、ブログ修行中のなおしー(@naoc2520) です。
さて、2日前に書いた記事が僕のブログにしてはかなりシェアしていただきまして、本当にありがたい限りです。
ブクマ・シェア数の割にはネガティブなコメントもつかなかったのでいい記事が書けたのではないかと思っています。
さらに、この記事で示したデータで言及記事まで書いていただきました。
きよぴこさんが運営されているSEOやwebマーケティングに特化したブログで、有用な情報をたくさん提供してくださっています。
そして、このきよぴこさんの記事についていたブックマークに気になるコメントがありました。
検索順位が9位よりも10位のほうがクリック率が高いというデータから考察してみる - SEOカフェ | アクセスと売上UPを目指して
クリック率だけならサイト特性によっては9位10位よりも11位(つまり2ページ目1位)の方が高くなることもあるけど、その点まで書いておいた方が良いと思う。https://suzukidesu.com/featured-snippet/
2017/04/18 09:39
これについては僕も前回の記事で少しだけ触れていました。
今回は、この2ページ目以降のクリック率について書いていこうと思います。
掲載2ページ目のほうがクリック率が高い?
前回の記事でも少し言及していましたが、僕は掲載1ページと2ページ以降のデータは全く異なるものだと思っています。
その理由も含めて、前回のデータを再利用して2ページ目以降のクリック率について分析したいと思います。
とりあえず散布図を書いてみる
前回の記事ではサーチコンソールで出たデータの中で、掲載順位が1位~10位のものしか使いませんでした。
今回は逆に、11位以降のデータだけを使って同じことをしてみます。
まずは同じように縦軸に掲載順位、横軸にクリック率をとって散布図書いてみます。
サンプル数が少ないので有効性に欠けますが、たしかに11位でも15%以上のクエリや40位以降(5ページ目)でも10%以上を出しているクエリもあります。
掲載順位が低いからといって比例してクリック率が下がるわけではないということがわかると思います。
ちなみに、前回の分析の結果では掲載順位が10位の場合の平均クリック率は1.86%でした。
2ページ目以降でもクリック率が高くなる理由
実は2ページ目以降でもクリック率が高くなる理由は簡単なことなんです。
理由はサーチコンソールの各データの計測方法にあります。
サーチコンソールではクリック率がどのように決めているかというと
クリック率(%) = クリック数 / 表示回数 ×100
という簡単な式で計算しています。
ではクリック数はというと
検索結果に表示された記事のリンクがクリックされた回数
を計測しています。
最後の表示回数ですが、これが少しイメージと異なっています。
サーチコンソールのヘルプから引用します。
表示回数 - Google の検索結果に表示されたサイトへのリンクの数です。ユーザーがスクロールせず、リンクが実際には表示されなかった場合でもカウントされます。ただし、ユーザーが 1 ページ目しか表示しなかった場合、2 ページ目に以降に表示されるはずだったリンクは表示回数としてはカウントされません。カウントは、サイト別またはページ別に集計されます。画像検索のようにスクロールが無限に続くページは、スクロールされて実際に表示された項目のみが表示回数としてカウントされます。
ポイントは赤字の部分です。
つまり、検索されたとしてもリンクが表示されなければ表示回数にカウントされないということです。
ですから
クエリの被検索回数 ≠ 表示回数
ということになります。
「表示回数って書いてあるとおりじゃん」と思われる方もいらっしゃると思いますが、僕は当初ここを勘違いしていました。
具体的な例で示します。
あるユーザーが「野球」というワードで検索したとしましょう。
そのときにAという記事は5位、Bという記事は15位に掲載されたとします。
この時ユーザーが1位のページのみにアクセスして満足し、それ以外にはアクセスしなかったらどうなるでしょうか?
上の計測条件に従えば、Aには表示回数がカウントされるがBにはカウントされないということになります。
このように、1ページ目は
クエリの被検索回数 = 表示回数
となるのに対し、2ページ目以降は
クエリの被検索回数 ≠ 表示回数
となるので、この2つの場合わけではクリック率も異なる性質のデータになっている言えると思います。
このことから言えるのは、2ページ目以降はサーチコンソール上のクリック率は高くても、実際の被検索回数に対するクリック率が高いかどうかはわからないということです。
残念なのは実際の被検索回数というのを知ることが出来ないことですねえ。
2ページ目以降でもクリック率が高いクエリから見えてくるもの
上に書いたように、2ページ目以降に掲載される記事が表示されるには、「そのクエリで検索される」だけでなく「ユーザーがその検索ページにたどり着く」というステップが必要です。
このことから考えると、わざわざこのページが表示されクリックされたのはなぜかという理由が見えて来るかもしれません。
ざっと推測すると
- とりあえず流し見てたどり着いた
- 上位のページに求めている情報がなかった
- 記事のタイトルが良かった
などがあげられると思います。
このあたりについてはクエリや記事ごとに理由を分析するといいと思います。
いずれにしても、「検索下位にも関わらずクリック率が高い理由」ということは、これから記事を書く上でいい材料になるでしょう。
例えば僕の場合は掲載順位41位、表示回数160回でクリック率10.9%という記事がありました。
これはある女優さんの名前で検索されているのですが、おそらく上の理由の1と3に当てはまったのでは無いかと思います。
女優さんの場合だと画像とかゴシップネタとか知りたい人は知りたいことがたくさんあると思うので、だらだら下位まで流し見てタイトルでクリックされた、といった感じでしょう。
他にも、検索上位にドメインパワーだけは強くて内容は信憑性皆無のまとめサイトが表示されるクエリだとクリック率も上がるんじゃないのかなと思っています。
あくまで推測ですが。
まとめ
今回もサーチコンソールを使って分析してみました。
まとめると
- 2ページ目以降でもクリック率が高くなるのはサーチコンソールの計測方法のせい
- 下位表示でもクリック率の高い記事には理由がある
といったところになります。
前回の記事のブコメを読ませていただくと、サーチコンソールは導入しているけど使っていないという方がけっこういらっしゃることがわかりました。
ということは、サーチコンソールの活用法は需要があるのか?!という期待を抱いています。
ですから、また新しい活用法を思いついた場合には記事にしたいと思います。
サーチコンソールの導入自体はそこまで難しくないのでぜひ使ってみることをおすすめします。
分析なんかしなくても眺めているだけでも楽しめますよ。
また、検索順位の確認だけであれば「検索順位チェックツールGRC」がおすすめです。
サーチコンソールの難点はデータが出るのに2日程度かかることですが、GRCはすぐに検索順位を知ることが出来ます。