こんにちは、なおしー(@naoc2520) です!
今年はプロ注目の清宮幸太郎擁する早稲田実業の出場が決定し、野球界以外からの注目も高くなっています。
今日はそんなセンバツ2017についての事前情報をまとめて紹介したいと思います。
- 日程・組み合わせ
- 出場枠数
- 出場校
- 注目選手
- 入場曲
- 速報・動画はセンバツLIVE!2017(公式アプリ)で
- ガイド本
- さいごに
日程・組み合わせ
2017年の大会本戦は 3月19日から12日間行われる予定です。
組み合わせ等の詳細は 3月10日に行われる抽選会で決定します。
組み合わせ抽選の結果は ↓ のページへどうぞ
出場枠数
春の甲子園大会がセンバツと呼ばれるゆえんは出場校の決め方にあります。
夏の甲子園大会は各都道府県大会で勝ち上がった高校が自動的に1校ずつ出場するのに対して、春の選抜は前年の秋の各地区大会の成績から選抜された高校が出場します。
基本的には秋の地区大会の結果から選ばれるので1枠の地区は優勝校、2枠は準優勝校まで、4枠はベスト4までと言った形で選抜されるのが一般的です。
このような決め方ですので夏とは異なり1都道府県から複数校が出場したり逆に1校も出場しないとうこともあります。
選抜には各地区枠と特別枠(21世紀枠・明治神宮大会優勝校)で計32の出場枠が用意されています。
各地区ごとの振り分けは以下のようになっており、この枠の範囲内で1月27日に出場校が決定されます。
地区 | 枠数 |
---|---|
北海道 | 1 |
東北 | 2 |
関東・東京 | 6 |
北信越 | 2 |
東海 | 2 |
近畿 | 6 |
中国・四国 | 5 |
九州 | 4 |
21世紀枠 | 3 |
明治神宮大会 | 1 |
計 | 32 |
実はこの中で最後の明治神宮大会枠だけはすでに確定しています。
明治神宮大会とは秋の各地区大会優勝校(10校)で例年11月に行われるもので、この大会の優勝校は自動的に翌年の選抜に出場することが出来ます。
2016年の大会では大阪の履正社高校が優勝していますので、この履正社高校はすでに選抜出場を決めているということです。
この場合、もともと近畿地区枠に所属している履正社高校が明治神宮大会優勝枠で出場する事になりますので、近畿地区の出場枠が実質1増えることになります。
出場校
ここからは各地区の出場校を紹介していきたいと思います。秋の結果から順当な選出もあれば意外な選出もありました!
北海道(1校)
札幌第一
北海道地区大会優勝
2年連続2回目
2016年は夏の甲子園にも出場したため、3期連続での出場です。
そのため甲子園でのプレー経験がある選手が10名います。
地区大会では4割に近いチーム打率を記録しており、打のチームという印象です。
一方で、試合数以上のエラーを記録しておりやや守備面での不安があります。
投手陣は冨樫・前田の3年生左腕コンビが先発することが多いようです。
東北(2校)
仙台育英(宮城)
東北地区大会優勝
2年連続12回目
プロ注目の投手長谷川を中心とした守備のチーム。
投手陣では長谷川が怪我で欠場時に先発した佐川も好投手です。
2015年夏の準優勝投手である佐藤世那(現・オリックス)の弟、佐藤令央もいます。
盛岡大付属(岩手)
東北地区大会準優勝
4年ぶり4回目
投手陣は平松・三浦・臼井・森の4人を効果的につないで勝ち上がってきました。
短期決戦で勝ち上がるには大エースを育てるか、いい投手を複数枚揃えることが重要になります。
打撃では地方大会10試合で4HRを放った植田に注目です。
雪国ならではのグラウンド難というハンデを克服しての勝ち上がりを目指します。
関東・東京(6校)
作新学院(栃木)
関東地区大会優勝
5年ぶり10回目
2016年の夏を制した作新学院は史上5度目の夏春連覇に挑みます。
しかし、昨年の夏を経験したメンバーはほとんどおらず全く別のチームと言っていいでしょう。
投手陣はエース左腕の大関が地区大会をほぼ一人で投げ切りました。
大関は10試合を投げて防御率1点台と抜群の安定感です。
東海大市原望洋(千葉)
関東地区大会準優勝
7年ぶり2回目
秋の公式戦はプロ注目のエース金久保がほぼ一人で投げきりました。
最速147km/hと言われている直球とスライダーを代表とした多彩な変化球も操る超高校級右腕です。
打撃陣は捕手で一番を打つ宍倉に注目しています。
5割近い出塁率を記録しており、攻撃の流れを作る選手です。
前橋育英(群馬)
関東地区大会ベスト4
6年ぶり2回目
秋の地方大会は吉澤・丸山・皆川の3投手のリレーで勝ち上がってきました。
注目選手は主に1番をうちながらリリーフもこなす丸山です。
投手としては防御率0点台、打者としては2本塁打と4盗塁と攻守にわたる活躍を見せました。
健大高崎(群馬)
関東地区大会ベスト4
2年ぶり3回目
「機動破壊」というキーワードで一躍有名になった高校。
今年のチームも秋の公式戦8試合で21盗塁と走力は健在です。
主に一番を打っている湯浅大は5割近い打率を残しており、リードオフマンとして期待。
投手陣では最速138km/hの長身右腕伊藤がチームのエース。
早稲田実業(東京)
東京都大会優勝
4年ぶり21回目
明治神宮大会では決勝で履正社に破れたものの、優勝候補の1つに上げていいでしょう。
チームの軸は1年時から3番を打つ主将の清宮幸太郎。
さらにその後ろには1年時から4番を打つ野村が控えています。
秋の公式戦では11試合でこの2人が32打点を稼いでおり、今年の打高を象徴するコンビです。
投手陣は右の広渡・服部と左の赤嶺という3人がいます。
日大三(東京)
東京都大会準優勝
6年ぶり19回目
関東・東京地区の最後の1枠を射止めた日大三高。
注目は四番をつとめる左の大砲金成麗生です。
秋の大会では7試合で3本塁打を放っており、早実・清宮、履正社・安田と並んでこの世代を代表する打者となるでしょう。
投手陣では秋の東京都大会で早実・清宮から5三振を奪った櫻井周斗に期待。
140km/hを超える直球と切れ味鋭いスライダーで清宮をきりきり舞いにしました。
北信越(2校)
工大福井(福井)
北信越地区大会優勝
2年連続5回目
強力クリーンナップが魅力の工大福井。
秋の大会で主にクリーンナップをつとめた井上・山岸・吉田の3人は揃って打率4割超え。
一番の北川も5割近い出塁率を記録しており、この上位打線での集中打に注目です。
富岡商業(富山)
北信越地区大会準優勝
7年ぶり5回目
東海(2枠)
静岡(静岡)
東海地区大会優勝
2年ぶり16回目
至学館(愛知)
東海地区大会準優勝
初出場
近畿(6校)
地区大会優勝の履正社高校が明治神宮大会優勝校の枠で出場するので準優勝以下から6校出場できます。
さすがレベルの高い大阪を含む近畿地区と言った感じですね。
神戸国際大附属(兵庫)
近畿地区大会準優勝
7年ぶり4回目
4番の捕手猪田は地方大会12試合で4HRで打率は.475と打てる捕手です。
大阪桐蔭(大阪)
近畿地区大会ベスト4
3年連続9回目
滋賀学園(滋賀)
近畿地区大会ベスト4
2年連続2回目
高田商業(奈良)
近畿地区大会ベスト8
23年ぶり3回目
智辯学園(奈良)
近畿地区大会ベスト8
2年連続11回目
報徳学園(兵庫)
近畿地区大会ベスト8
3年ぶり12回目
打線のキーマンは主に2番を打つ永山裕真と3番を打つ片岡心です。
永山は地方大会12試合で打率.422という高打率。
また、その後を打つ片岡は11試合で12打点とこの2人がチームの得点源となっています。
中国・四国(5校)
宇部鴻城(山口)
中国地区大会優勝
2年ぶり3回目
投打ともにレベルの高いチームです。
投手陣は左腕の早稲田・荒武・百留、右腕の木下の4人が計算できます。
短期決戦で左腕が3人も揃っているのは非常にアドバンテージがあります。
打撃陣も秋の大会では10試合で79得点と大爆発。
中国地区大会決勝では同じく地区代表として出場する市立呉(広島)から13点を奪っています。
市立呉(広島)
中国地区大会準優勝
初出場
創志学園(岡山)
中国地区大会ベスト4
2年連続3回目
明徳義塾(高知)
四国地区大会優勝
2年連続17回目
帝京第五(愛媛)
四国地区大会準優勝
48年ぶり2回目
主に4番を打つ捕手の篠崎は地方大会10試合で打率.542を記録しています。
一発はないものの、主軸を中心に効果的に得点を重ねるタイプのチームです。
九州(4校)
福大大濠(福岡)
九州地区大会優勝
26年ぶり4回目
エースの三浦銀二は九州大会では3試合連続の完封という圧巻の成績でした。
また、その三浦の珠を受ける古賀悠斗は新チームになってから捕手に転向したにも関わらず強打でプロ注目選手となっています。
東海大福岡(福岡)
九州地区大会準優勝
32年ぶり2回目
熊本工(熊本)
九州地区大会ベスト4
10年ぶり21回目
プロ注目の最速149km/h投手・山口翔を擁する守りのチームです。
秀岳館(熊本)
九州地区大会ベスト4
2年連続3回目
明治神宮大会(1校)
履正社(大阪)
3年ぶり7回目
秋の最強チームとして選抜に乗り込む履正社は優勝候補筆頭です。
何といっても注目は安田・若林の左右の大砲でしょう。
昨年秋の公式戦では全試合で3得点以上を記録しており、打高の年を象徴するチームとなりそうです。
エースの武田は身長182cmの長身から投げ下ろすストレートとスライダーが持ち味。
21世紀(3校)
選抜独自のシステムといえば、21世紀枠です。
上にかいた各地区枠での選出以外の高校から3校が選出されます。
公平性を考えて東日本・西日本からそれぞれ1校、関係なく全国から1校が選出されるのが一般的になっています。
21世紀枠の選出には、単なる野球の強さだけではなく次のような要素が関係しています。
部員不足やグラウンドがない、豪雪地帯といった学校・地域の特性などの困難を克服した学校や、ボランティア活動といった野球以外の活動での地域貢献で他校の模範となる学校を選出。
もちろんこれだけではなく、野球の方の成績も加味しての各都道府県からの推薦が必要になります。
甲子園大会がいわゆるお金をかけた強豪校ばかりにならないように、創意工夫を凝らした練習で力をつけた高校や困難を乗り越えて結果を残した高校にも出場のチャンスを与えようといいう意図があると思われます。
では、21世紀枠の選出校については少し詳しく書いていきたいと思います。
不来方(岩手)
岩手県大会準優勝・東北地区大会2回戦敗退
初出場
「こずかた」と読みます。
なんと不来方高校は10人しか部員がいません。
野球は9人がプレイヤーとしてグラウンドに立つわけですが、その他の役割がけっこうあります。
よく知られたところではランナーコーチが2人。
他にも20人がベンチに入れる大会ではブルペンキャッチャーや伝令係、道具の準備係なんていう役割がいる高校もあります。
そんな中この不来方高校は秋の岩手県大会では準優勝を果たしました。
決勝は東北地区代表として出場する盛岡大付属に破れましたがそこまでの姿が評価されたものと思われます。
こういった少人数で試合や練習を上手に回す高校がクローズアップされることのメリットは、そのノウハウを他の学校と共有することができることです。
少人数でも勝っていくチームを作るためには何かしらの知恵や創意工夫がかならずあるものです。
今回も選抜の開幕までに不来方高校が多くニュースで取り上げられることになると思いますが、どのような話が聞けるのか注目したいところです。
多治見(岐阜)
岐阜県大会優勝・東海地区大会準々決勝敗退
初出場
多治見高校は時間とスペースを効率よく使った練習が評価されての選出のようです。
情報によると、学校のグラウンドはサッカー部など他の部活動との共用で校庭の半分しか使えないそうです。
また、野球と勉学の両立いわゆる文武両道を掲げ平日は2時間程度の練習しかできないといった時間的制約もあったそう。
これらの厳しい制約の中でも結果を出すために練習方法を工夫していたことが評価されたようです。
中村(高知)
高知県大会優勝・四国地区大会準々決勝敗退
40年ぶり2回目
こちらも部員が16人という少人数で地方大会を勝ち上がったことが評価されました。
また、話題となっているのは40年前の出場のことです。このときは今回の部員よりも少ない12人での出場でした。
このときは決勝にまで進出をしています。
決勝では惜しくも和歌山県の箕島に破れ準優勝に終わっていますが、「二十四の瞳」として話題になったそうです。
地元ではこの時以来40年ぶりの出場であり、また少人数での挑戦ということで今回こそは優勝という士気が高まっているようです。
今年のチームも県大会では四国地区枠で出場する明徳義塾を破っており、実力があることも間違いありません。
注目選手
それでは、出場チームから注目の選手を紹介したいと思います。
順番はごちゃごちゃに見えますが、個人的な注目度で並べさせていただきました!
今年の選抜は投手よりも野手に注目選手が多く、非常に面白い試合が多く見られそうです。
清宮幸太郎(早稲田実業)
出典:http://www.tokyo-sports.co.jp/sports/baseball/438040/
右投左打 一塁手
この世代1番の注目選手は早稲田実業の清宮幸太郎でしょう。
2016年秋までに高校通算78本のHRを放っています。
今季のセンバツに出場となれば1年生で出場した2015年の夏以来2回めの甲子園となります。
入学当初から3番のレギュラーに定着し、甲子園でも2本のHRを放っています。
惜しくも明治神宮大会では準優勝となりましたが、高校生活最後の冬を超えてどれだけ成長しているのかに注目です。
特に東京都大会の優勝を決めたゲームではチームは勝利したものの清宮自身は対策され5三振を喫しました。選抜の優勝を狙う他校からすると清宮対策は必須なだけのこの5三振から何を学んでいるのかにも注目です。
そのと大会優勝ゲームの考察は下の記事でしていますのでぜひ読んでみてください。
安田尚憲(履正社)
出典:http://www.sankei.com/west/news/160808/wst1608080056-n1.html
右投左打 三塁手
明治神宮大会優勝校である履正社の主砲・安田尚憲です。
高校通算HRは45本。
東京の清宮に対して西の大砲と呼ばれており、ポジションは違いますが本人も清宮に対するライバル心バチバチのようです。
明治神宮大会優勝校の主砲という看板を背負って迎えるセンバツではどのような活躍を見せてくれるでしょうか?
明治神宮大会決勝についての考察もしています。
ぜひ読んでみてください。
金成麗生(日大三)
左投左打 一塁手
清宮・安田と並ぶこの世代の大砲、日大三の金成麗生です。
チームは早稲田実業に破れ東京都大会準優勝で、選抜出場は危うかったですが彼を甲子園で見たいという声は多かったです。
父親がアメリカ人のハーフであり、アメフトの競技経験もあります。
身長は清宮・安田よりも大きい193cmで甲子園での覚醒が期待されます。
福元悠真(智辯学園)
出典:http://www.nikkansports.com/baseball/highschool/news/1621589.html
右投右打 外野手
昨年の選抜優勝校である智辯学園の4番・福元悠真です。
2年生だった昨年の優勝時でも4番を務めていました。
この世代は清宮・安田・金成など左の大砲が多い中、プロ注目の右の大砲です。
西浦颯大(明徳義塾)
右投左打 外野手
昨年の選抜にも出場している明徳義塾の西浦颯大です。
バッティングもさることながら、50m5.9秒、遠投110mと走攻守揃った好選手です。
昨年は夏の甲子園にも出場しており、4試合で打率.429 HR1 出塁率.729という成績を残しています。
古賀悠斗(福大大濠)
出典:http://www.nikkansports.com/baseball/highschool/news/1737874.html
右投右打 捕手
強打の捕手として世代No,1の呼び声高い福大大濠の古賀悠斗です。
昨年の夏のまでは遊撃手を務めていましたが、強肩を買われて捕手転向しています。
1年時からレギュラーとして出場しており、高校通算41本のHRを放っています。
金久保優斗(東海大望洋)
出典:http://www.nikkansports.com/baseball/highschool/news/1679589.html
右投左打 投手
関東大会準優勝の東海大望洋の金久保優斗です。
最速は147km/h、関東大会では決勝の作新学院戦までの全試合をほぼ一人で投げきったスタミナにも注目です。
長谷川拓帆(仙台育英)
出典:http://www.sanspo.com/baseball/news/20161111/hig16111117430005-n1.html
東北地区優勝の仙台育英のエース・長谷川拓帆です。
左投手特有の出処が見えにくいフォームから143km/hのストレートを放ります。
明治神宮大会では制球難で履正社に初戦敗退を喫しましたが、冬を超えてどれだけ修正できているかに注目です。
山口翔(熊本工)
出典:http://www.hb-nippon.com/player/12632?pref=kumamoto
右投右打 投手
九州No,1右腕との呼び声も高い熊本工の山口翔です。
ストレートの最速は149km/hで直球を軸にしたスライダーとチェンジアップのコンビネーションが持ち味です。
秋まではコントロールに若干不安がありましたが、波瑠ではしっかりと修正してくるでしょう。
入場曲
入場曲は前年にヒットした曲から選考によって決定されます。
今大会の入場曲は「逃げ恥」で大ブレークした星野源の「恋」に決定しています。
もちろんそのままではなく行進曲風に吹奏楽アレンジがされます。
原曲はこちらからどうぞ
速報・動画はセンバツLIVE!2017(公式アプリ)で
公式のアプリもリリースされています。
公式アプリでは関連ニュースはもちろんのこと、全試合のライブ中継も予定されています。
NHKで放送されるのはご存知だと思いますが、じつはアプリで無料配信されるんです。88回大会も配信されていましたが、画質等は特に問題なく見ることが出来ましたよ。
関連ニュースについてはすでに配信がスタートしています。ダウンロードはそれぞれのバナーからどうぞ。
注意していただきたいのは、センバツと夏の大会では公式アプリが異なるということです。
センバツは毎日新聞社が、夏の大会は朝日新聞社がリリースしているものが公式となっています。
ガイド本
さいごに
今年の新3年生の世代は強打者が多く打高の甲子園が予想されます。
私もできれば現地に行って観戦したいところです。
ちなみに、トップの画像は昨年の夏の甲子園観戦(横浜対東北戦)をした際に撮ったものです。