20代野球好きの生活界隈

クライマックスシリーズ2018のルールを詳しく解説!延長・雨天・引き分け・アドバンテージとは?日程・試合結果も

こんにちは、野球ブロガーのなおしー(@naoc2520) です。

 

日本のプロ野球は、紆余曲折ありレギュラーシーズン終了後、日本シリーズの前にクライマックスシリーズという短期決戦を設けるかたちをとっています。

これについては賛否両論ありますが、盛り上がることには間違いない!

短期決戦には異様な緊張感があり、過去には劇的なシリーズもありました。

SBファンの僕には悲劇もありましたが・・・。

youtu.be

 

そんなクライマックスシリーズを一層楽しむためには、事前にしっかり情報を集めておくべきだと思います。

ということで今日は2018年クライマックスシリーズの日程・チケット情報・ルールを詳しく解説していきます。

 

クライマックスシリーズ(CS)とは?

クライマックスシリーズ(Climax Series)とは、日本プロ野球で2007年から導入された日本シリーズ進出チームを決めるポストシーズンゲームのことです。

新聞やテレビのニュースでは英語の頭文字を取ってCSと表記されることが多くあります。

 

クライマックスシリーズではセ・パ両リーグのレギュラーシーズン上位3位までのチームが日本シリーズ進出をかけて戦います

週刊ベースボール10/16号

週刊ベースボール10/16号

 

クライマックスシリーズ2018の日程・時間・球場(ファースト・ファイナル)

2018年のクライマックスシリーズの日程を紹介します。

今年もセ・パ同日開催が予定されています。

シーズン順位が決まり次第更新していきます。

CS進出チームに関する情報は下のページをご覧ください。

ファーストステージの日程・開始時間・球場

日付 セ・リーグ
球場
開始時刻
パ・リーグ
球場
開始時刻
10/13(土) ヤクルト-巨人
神宮
18:00~
SB-日本ハム
ヤフオク
13:00~
10/14(日) ヤクルト-巨人
神宮
18:00~
SB-日本ハム
ヤフオク
13:00~
10/15(月) ヤクルト-巨人
神宮
18:00~
SB-日本ハム
ヤフオク
13:00~
10/16(火) 予備日 予備日
 

 

ファイナルステージ日程・開始時間・球場

日付  セ・リーグ
球場
開始時間
パ・リーグ
球場
開始時間
10/17(水) 広島ー巨人
マツダ
18:00〜
西武ーSB
メットライフ
18:00~
10/18(木) 広島ー巨人
マツダ
18:00〜
西武ーSB
メットライフ
18:00~
10/19(金) 広島ー巨人
マツダ
18:00〜
西武ーSB
メットライフ
18:00~
10/20(土) 広島ー巨人
マツダ
13:30〜
西武ーSB
メットライフ
14:30~
10/21(日) 広島ー巨人
マツダ
13:30〜
西武ーSB
メットライフ
14:30~
10/22(月) 広島ー巨人
マツダ
18:00〜
西武ーSB
メットライフ
18:00~
10/23(火) 予備日 予備日
10/24(水) 予備日 予備日
 

 

クライマックスシリーズ2018進出チームの対戦成績(10月9日追記)

10月9日に巨人がDeNAとのCS争いを制し、最終戦で3位でのCS進出を決めました。

これでセ・パ両リークのCS進出チームが決まりましたので、ここで各チームの2018年のレギュラーシーズンでの対戦成績を見ていきたいと思います。

各チームの直接対決25試合の勝敗と、CS各ステージの会場となっている球場ごとの勝率です。

【セ・リーグCS 1st】ヤクルトvs巨人のシーズン勝敗

2018年のレギュラーシーズンのヤクルトと巨人の対戦成績は、ヤクルト13勝・巨人11勝・引き分け1でした。

ヤクルトの勝率が約.541ということで、若干ヤクルト優位ですがほぼ互角だったといっていいでしょう。

一方で、これをCS1stが行われる神宮球場開催の試合に限ると、ヤクルト6勝・巨人3勝でした。

やはり神宮球場に限るとヤクルトの勝率がグーンと上がり約.667となります。

 

【セ・リーグCS Final】広島vsヤクルトのシーズン勝敗

2018年のレギュラーシーズンの広島とヤクルトの対戦成績は、広島19勝・ヤクルト6勝でした。

広島の勝率は.760ということで、広島が大勝ちしていたということがわかります。

ちなみに、2018年のセ・リーグ球団の中ではヤクルトが最も広島に苦戦していました。

これをCS Finalが行われるマツダスタジアム開催の試合に限ると、広島9勝・ヤクルト2勝でした。

こちらのカープの勝率は約.818となります。

全体の勝率も非常に高かったですが、マツダスタジアムに限るとさらにカープの勝率が上がります。

 

【セ・リーグCS Final】広島vs巨人のシーズン勝敗

2018年のレギュラーシーズンの広島と巨人の対戦成績は、広島17勝・巨人7勝・引き分け1でした。

広島の勝率は約.708となります。

これをCS Finalが行われるマツダスタジアム開催の試合に限ると、広島9勝・巨人2勝でした。

こちらはヤクルトの場合と同じく広島の勝率が約.818となり、かなり勝率が上がります。

 

【パ・リーグCS 1st】ソフトバンクvs日本ハムのシーズン勝敗

2018年のレギュラーシーズンのソフトバンクと日本ハムの対戦成績は、ソフトバンク12勝・日本ハム13勝でした。

シーズン順位では8ゲーム差をつけてソフトバンクが上に立ちましたが、直接対決では日本ハムが勝ち越していたんですね。

ソフトバンクの勝率は.480となります。

これをCS 1stが行われるヤフオクドーム開催の試合に限ると、ソフトバンク7勝・日本ハム4勝でした。

こちらはソフトバンクの勝率が約.636となり、やはりホームゲームでは勝ち越していることがわかります。

 

【パ・リーグCS Final】西武vsソフトバンクのシーズン勝敗

2018年のレギュラーシーズンの西武とソフトバンクの対戦成績は、西武13勝・ソフトバンク12勝でした。

こちらもシーズン順位では6.5ゲームもの差が開きましたが、直接対決ではほぼ互角でした。

西武の勝率は.520となります。

これをCS Finalが行われるメットライフドーム開催の試合に限ると、西武9勝・ソフトバンク3勝でした。

こちらは西武の勝率が.750となります。

この対戦カードはお互いにホームで勝ち星を重ねてほぼ5分になっていたんですね。

 

【パ・リーグCS Final】西武vs日本ハムのシーズン勝敗

2018年のレギュラーシーズンの西武と日本ハムの対戦成績は、西武15勝・日本ハム10勝でした。

こちらはシーズン成績では14.5ゲームの差があり、直接対決でもそれなりに勝敗差が出ています。

西武の勝率は.600ちょうどでした。

これをCS Finalが行われるメットライフドーム開催の試合に限ると、西武7勝・日本ハム5勝でした。

こちらは西武の勝率が約.583となり、若干ですが全体よりも西武の勝率が下がっています。

 

クライマックスシリーズ2018の試合結果

パ・リーグ1stステージの結果

第1戦

  1 2 3 4 5 6 7 8 9
F 1 0 0 2 0 0 0 0 0 3
H 5 0 2 0 0 1 0 0 × 8

F:上沢、公文、井口、加藤、トンキン、堀ー清水、鶴岡

H:ミランダ、武田、石川、加治屋、森ー甲斐、高谷

HR:F近藤(1回表ソロ)、Hデスパイネ(1回裏満塁)、甲斐(3回裏2ラン)

日本ハムは初回、3番近藤のソロHRで先制。しかし、先発上沢は立ち上がりに制球が定まらずデスパイネに満塁弾を許すなど5失点。その後ソフトバンクは甲斐の2ランHRなどで加点。リリーフした4投手はいずれも無失点と好投しました。

ホークスは第2戦に引き分け以上でファイナルステージ進出が決まります。

 

第2戦

  1 2 3 4 5 6 7 8 9
F 0 0 1 1 0 0 0 2 0 4
H 0 0 0 1 0 0 1 0 0 2

F:マルティネス(勝)、宮西、石川直(S)ー鶴岡

H:千賀、嘉弥真、スアレス、加治屋(負)、大竹ー甲斐

HR:F横尾(3回表ソロ)、H中村晃(4回裏ソロ)

日本ハムは3回、8番横尾のソロHRで先制。ホークスは一時同点とするも、リリーフ登板した加治屋が2アウトから大田泰示の勝ち越し2BHなど3連打を許し2失点。先発したマルティネスは打たせて取るピッチングで7回1失点と期待通りの投球でした。

これで対戦成績は五分となり、明日勝ったチームがファイナルステージ進出となります(引き分けの場合はホークス)。

 

第3戦

  1 2 3 4 5 6 7 8 9
F 0 1 0 0 0 1 0 0 0 2
H 1 0 0 2 0 2 0 0 × 5

F:杉浦(負)、井口、公文、トンキン、堀、浦野ー鶴岡

H:東浜、石川(勝)、嘉弥真、加治屋、森(S)ー甲斐、高谷

HR:F横尾(2回表ソロ)、H明石(1回裏ソロ)、デスパイネ(4回裏ソロ)、松田宣(4回裏ソロ)、デスパイネ(6回裏ソロ)、中村晃(6回裏ソロ)

パ・リーグのCSファーストステージはホークスが2勝1敗で制し、5年連続のファイナルステージ進出となりました。ホークスは5得点をすべてソロHRで記録する一発攻勢。1試合で5HRはCSタイ記録でした。ファイターズはリリーフしたトンキンがデスパイネ・中村晃に連続HRを浴びたのが大誤算でした。

セ・リーグ1stステージの結果

第1戦

  1 2 3 4 5 6 7 8 9
G 1 0 1 0 0 0 2 0 0 4
S 0 1 0 0 0 0 0 0 0 1

G:今村、上原(勝)、畠、山口俊(S)ー小林

S:小川(負)、ハフ、梅野、近藤、石山ー中村

HR:G坂本(3回表ソロ)

ジャイアンツは初回に岡本の犠牲フライで先制。スワローズ中村のタイムリー2BHで同点とされるも、3回に坂本のソロHRで勝ち越し。7回には陽岱鋼と代打亀井のタイムリーで加点。投げては5回途中からリリーフ登板した上原が1回1/3を完ぺきに抑えて勝利投手。ジャイアンツはシーズン3位ながらファーストステージ突破に王手をかけた。

 

第2戦

  1 2 3 4 5 6 7 8 9
G 0 1 0 3 0 0 0 0 0 4
S 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

G:菅野(勝)ー小林

S:原(負)、カラシティー、ハフ、梅野、近藤、石山ー井野、西田

HR:G長野(2回表ソロ)、マギー(4回表ソロ)、亀井(4回表2ラン)

ジャイアンツの菅野が史上初となるCSでのノーヒットノーランを達成し、ファイナルステージ進出を決めました。菅野は9回で113球を投げ四球1でした。巨人打線は全得点をHRで記録しました。

 

パ・リーグFinalステージの結果

第1戦

  1 2 3 4 5 6 7 8 9
H 1 0 0 5 0 1 3 0 0 10
L 0 0 2 1 0 1 0 0 0 4

H:バンデンハーク(勝)、武田、嘉弥真、加治屋、森ー甲斐、高谷

L:菊池(負)、十亀、平井、小川、武隈ー炭谷、岡田

HR:L栗山(4回裏ソロ)、山川(6回裏ソロ)

ホークスが第1戦を勝利し、アドバンテージを含めて1勝1敗の五分になりました。左の菊池対策として1番セカンドでスタメン出場した川島が大活躍。決勝タイムリーを含む3安打3打点でした。ホークスは6点リードしながらも8回9回は嘉弥真・加治屋・森の盤石リレーを使い逃げ切りました。

 

第2戦

  1 2 3 4 5 6 7 8 9
H 0 3 2 0 0 0 0 0 0 5
L 3 4 1 0 0 1 4 0 0 13

H:ミランダ(負)、大竹、高橋礼、寺原ー甲斐

L:多和田(勝)、増田、マーティン、ヒースー森

HR:L栗山(1回裏3ラン)、浅村(2回裏3ラン)

西武が第1戦の仕返しと言わんばかりの13得点で快勝しました。初回に栗山の2試合連発となる3ランHRで先制すると、同点に追いつかれた2回には源田のタイムリーと浅村の3ランHRで勝ち越し、逃げ切りました。ホークスは投手陣が計9四球という内容でした。

 

第3戦

  1 2 3 4 5 6 7 8 9
H 0 0 4 3 5 1 0 0 2 15
L 0 0 0 1 0 0 2 1 0 4

H:千賀(勝)、モイネロ、大竹、椎野ー甲斐、高谷

L:榎田(負)、十亀、武隈、野田ー森

HR:H上林(3回表3ラン)、内川(6回表ソロ)、L山川(4回裏ソロ)、外崎(7回裏2ラン)

ホークスが3夜連続となる二桁得点試合を制し、対戦成績はアドバンテージを含めて2勝2敗のタイとなりました。ホークスは3回上林の3ランHRで先制。上林はその後もタイムリーを2本放ち、CSタイ記録となる1試合6打点を記録しました。両チームCSから復帰した外崎・内川に一発が出ていて、残りの試合のキーマンとなりそうです。

 

第4戦

  1 2 3 4 5 6 7 8 9
H 2 2 0 0 0 0 4 0 0 8
L 0 0 2 0 0 0 0 0 0 2

H:東浜、武田(勝)、石川、加治屋、森ー甲斐、高谷

L:今井(負)、小川、平井、増田、マーティン、郭ー森、岡田

HR:H柳田(1回表2ラン)、甲斐(2回表2ラン)、L木村(3回裏2ラン)

ホークスが連勝でアドバンテージを含めた勝敗は3勝2敗となり、日本シリーズ進出に王手をかけました。ホークスは初回に柳田の2ランHRで先制すると、2回には甲斐の2ランHRで加点。さらに7回には西武投手陣の制球難に付け込み、一挙4点を追加し試合を決めました。

 

セ・リーグFinalステージの結果

第1戦

  1 2 3 4 5 6 7 8 9
G 0 0 0 0 0 1 0 0 0 1
C 1 0 0 3 0 0 1 1 × 6

G:メルセデス(負)、吉川光、中川、上原、澤村ー小林、大城

C:大瀬良(勝)、一岡、フランスア、中崎ー會澤

HR:鈴木(4回裏2ラン)、丸(7回裏ソロ)

カープがファイナルステージ第1戦を制し、アドバンテージを含めて2勝0敗となりました。カープは初回に丸の内野ゴロの間に先制すると、4回には會澤のタイムリーと鈴木の2ランHRで加点。巨人打線は6回にマギーのタイムリーで1を返すのがやっとでした。

 

第2戦

  1 2 3 4 5 6 7 8 9
G 0 0 0 0 0 1 0 0 0 1
C 0 0 0 0 0 0 0 4 × 4

G:田口、畠(負)、吉川光ー小林

C:ジョンソン(勝)、中崎(S)ー石原、會澤

HR:C菊池(8回裏3ラン)

カープが2連勝でアドバンテージを含めて3勝0敗とし、日本シリーズ進出に王手をかけました。巨人は6回、マギーの2試合連続となるタイムリーで先制。先発の田口は6回被安打1で無失点と好投しましたが、リリーフした畠が菊池に勝ち越し3ランHRを許すなど4失点。カープはジョンソンが8回を投げ、9回は守護神中崎が締めました。

 

第3戦

  1 2 3 4 5 6 7 8 9
G 0 0 0 0 0 1 0 0 0 1
C 0 2 1 0 2 0 0 0 × 5

G:今村(負)、野上、中川、澤村、吉川光ー小林

C:九里(勝)、岡田、一岡、ジャクソン、フランスア(S)ー會澤

HR:C丸(3回裏ソロ)

カープはファイナルステージ3連勝で巨人に一つも勝ちを譲らず日本シリーズ進出を決めました。カープは2回に野間のタイムリー2BHで先制すると、その後も丸のソロHRなどで加点しました。巨人打線はCSノーヒットだった四番岡本にやっと初安打が出ましたが、得点は1点のみでした。

クライマックスシリーズ2018のチケット

2018年のクライマックスシリーズのチケットの情報は各球団から続々とリリースされています。

注意点はチケット販売はファーストステージ・ファイナルステージそれぞれをホームで戦う球団が担当することです。

つまり

  • ファーストステージのチケット→シーズン2位の球団が販売
  • ファイナルステージのチケット→シーズン優勝の球団が販売

となります。

各球団のチケット販売要綱は若干異なりますので、よーくチェックしておきましょう。

セ・リーグ球団のCSチケット情報

巨人・ヤクルトが2018年のCSのチケット販売要綱・スケジュールを発表しています。

以下、公式サイトへのリンクです。

広島東洋カープ主催試合のCS2018チケット情報

読売巨人軍主催試合のCS2018チケット情報

東京ヤクルトスワローズ主催試合のCS2018チケット情報

横浜DeNAベイスターズ主催試合のCS2018チケット情報

 

 

パ・リーグ球団のCSチケット情報

西武・ソフトバンク・日本ハムが2018年のCSのチケット販売要綱・スケジュールを発表しています。

以下、各球団の公式サイトへのリンクです。

埼玉西武ライオンズ主催試合のCS2018チケット情報

福岡ソフトバンクホークス主催試合のCS2018チケット情報

北海道日本ハムファイターズ主催試合のCS2018チケット情報

 

 

クライマックスシリーズのルール(勝ち抜け・アドバンテージ・延長・雨天・予告先発)

ここからは2018年のクライマックスシリーズのルールについて詳しく解説していきます!

昨年までと変わっているところもあるのでしっかりチェックしておきたいですね。

勝ち抜け条件

クライマックスシリーズには以下の2つのステージがあります。

  1. 各リーグレギュラーシーズン2位チームと3位チームが戦うファーストステージ
  2. ファーストステージの勝者とレギュラーシーズン1位チームが戦うファイナルステージ

勝ち抜け条件はそれぞれ異なります。

 

まずファーストステージから説明します。

ファーストステージは3試合制です。

つまり3試合のうち、先に2勝したチームが勝ち抜けとなります。

 

続いてファイナルステージについてです。

ファイナルステージは6試合制です。

レギュラーシーズン1位通過のチームには1勝のアドバンテージがあり、アドバンテージを含めてさきに4勝したチームが勝ち抜けとなります(アドバンテージについては後述します)。

つまりレギュラーシーズン1位のチームは6試合中3勝すれば勝ち抜けです。

一方、下位チームは6戦で4勝しなければファイナルステージを通過することができません

 

詳しくは後述しますが、クライマックスシリーズにも延長・引き分けのルールがあります。

引き分けになった場合、その再試合は行いません

また、引き分け試合によって勝数が同数になってしまった場合はレギュラーシーズンの上位チームが勝ち抜けとなります。

例えばファーストステージで引き分け試合が出て、1勝1敗1分けという結果になった場合。

この場合は、レギュラーシーズン上位の2位チームが勝ち抜けということになります。

同様に3戦とも引き分けになった場合も2位チームが勝ち抜けとなります。

 

 

開催地の決め方

クライマックスシリーズの開催地(球場)はレギュラーシーズンの順位で決まります。

まず、ファーストステージはレギュラーシーズン2位チームの本拠地で全試合行われます。

続いて、ファイナルステージでは勝ち上がったチームにかかわらずレギュラーシーズン1位チームの本拠地で行われます。

つまり、レギュラーシーズンの順位が上の方のチームが本拠地で戦えるということです。

これがレギュラーシーズンの順位による、クライマックスシリーズのアドバンテージ(有利な条件)のひとつになっています。

 

本拠地で試合を行うことには

  1. 自球団のファンが多い中ホームの雰囲気の中で戦える
  2. 慣れ親しんだ球場で戦える
  3. 興行収入が球団に入る

などのメリットがあります。

1つ目と2つ目はプレーをする選手にとってのメリットですね。

好プレーには歓声が上がりチャンスのときにはファンの声援が後押ししてくれるので、やはり気持ちよくプレーできるでしょう。

 

3つ目は選手と言うより球団にとってのメリットです。

クライマックスシリーズは注目度が非常に高く、入場料やテレビの放映権、グッズ販売などの面で大きな収益が見込めます。

2014年の記事によれば、クライマックスシリーズを甲子園で3試合行うだけで約8億円の収益があるそうです。*1

2015年のヤクルトには神宮球場でのクライマックスシリーズ4試合で5億円の収益があったとの記事もあります。*2

東京ヤクルトスワローズ 2015セントラルリーグ優勝記念オフィシャルDVD

東京ヤクルトスワローズ 2015セントラルリーグ優勝記念オフィシャルDVD

 

 

アドバンテージ

クライマックスステージの最大のポイントはレギュラーシーズンで優勝を逃したチームでも、日本シリーズに進出する可能性があるということです。

2位・3位だったチームにとっては大逆転のチャンス!

いわゆる下克上というやつですね。

しかし、下位チームに無下に逆転のチャンスを与えるとレギュラーシーズン1位のチームはたまったものではありません。

そのため、レギュラーシーズン1位のチームにはアドバンテージ(有利な条件)が与えられます。

 

そのひとつが勝ち抜け条件のところにも書いたファイナルステージでの1勝のアドバンテージです。

ファイナルステージはレギュラーシーズン1位通過チームが先に1勝した状況から開始されます。

 

細かくいうとその他にも次のようなアドバンテージ(有利な条件)も考えられます。

  1. 全試合本拠地(ホーム球場)で試合ができる
  2. 日程的にファーストステージの勝ち抜けチームはでファイナル初戦で3・4番手投手が先発することになる

 

延長戦

クライマックスシリースにも延長戦はあります。

基本的にはレギュラーシーズンと同じルールで、延長は12回までです。

12回で決着がつかなかった場合は引き分け試合となります。

これもレギュラーシーズンと同じですね。

 

ただし、クライマックスシリーズの延長戦にはコールドゲームに関するルールが追加されています

これは、勝敗が五分で迎えた最終戦に適用されるルールです。

【注】以下、各ステージの決着(ステージの勝ち上がり)が確定した時点でコールドゲームとする。
(後攻チームがステージの勝ち上がりに王手で迎えた試合の場合)

  1. 延長12回表の先攻チームの攻撃が同点のまま終了した場合。(延長12回裏は行わない)
  2. 後攻チームが延長12回裏の攻撃をビハインドで迎え、その攻撃中に同点に追い付いた場合。(同点となった時点でコールドゲームとする)

引用元:2017年度「クライマックスシリーズ セ」開催概要 | セ・パ公式戦 | NPB.jp 日本野球機構

このルールが適用されるのは、例えば1勝1敗で迎えたファーストステージ最終戦などでしょう。

延長12回の表、レギュラーシーズン下位チームの攻撃が終了しても同点だった場合。

裏の攻撃を行う上位チームにはその試合は勝ちか引き分けしか無いという状況になります。

この時点で、上に書いた勝ち抜けのルールから上位チームのファーストステージ勝ち抜けが確定します。

こういった場合は12回の裏の攻撃は行いません。

試合の途中でも、勝ち抜けチームが決まった場合は先のイニング(プレー)を行わないということです。

 

雨天の場合

クライマックスシリーズの試合が雨で予定日に行えなかった場合、これは予備日に順延となります。

2018年のクライマックスシリーズもセ・リーグの試合がマツダスタジアムなど屋外球場で行われることが予想され、これは雨天順延の可能性があります。

雨天順延になった場合、後の予定に影響しない範囲で順延されます。

 

最大で、ファーストステージはファイナルステージ開始予定日の前日まで、ファイナルステージは日本シリーズ開始予定日の3日前まで順延することができます。

2018年の予備日は日程のところに詳しく記載していますが、日数はファーストステージの予備日が1日、ファイナルステージの予備日が2日となっています。

 

もしこれらの開始予定日までに試合を消化できなかった場合は、その時点での勝数が多いチームが勝ち抜け、同数の場合はレギュラーシーズンの上位チームが勝ち抜けとなります。

 

余談ですが、ファイナルステージの雨天順延は下位チームに好影響があります。

理由は、試合を行わない日ができることで先発投手の中日が1日増えるからです。

1日空きができれば1stステージで登板したエースが再度登板できる可能性が増えます。

短期決戦ではこれは大きな1日になるでしょう。

 

仮にの話ですが、もしも全試合が雨で行われないようなことになった場合、これは自動的に上位チームの通過となります。

めったにないことだと思われますが、ルールを組み合わせるとこのような解釈になります。

 

予告先発

2018年のクライマックスシリーズから予告先発はセ・パ両リーグで行われることになりました。

セ・リーグは昨年までクライマックスでは予告先発を実施していませんでしたが、理事会の判断により今年から行うことになりました。*3

 

予告先発については賛否ありますが、個人的には短期決戦のクライマックスシリーズは無しで良いかなと思います。

クライマックスシリーズであれば予告先発をしなくでも集客できますし、予想外の先発起用などが見られそうで面白いですよね。

スタメン発表で球場がどよめくところが見たいです。

 

さいごに

以上、2018年のプロ野球クライマックスシリーズに関する情報をまとめました。

チケットや開催地に関する情報は今後追記していきますので是非チェックしてください!

 

2018年シーズン終盤関連記事

日本シリーズ2018の日程・チケット情報はこちら

優勝と合わせて気になるMVP・新人王・タイトル争いを予想!

MVP・新人王などタイトル争いを予想しています!合わせて読んでみてください。

セ・リーグ2018のCS進出ラインはこちら

パ・リーグ2018の優勝の行方はこちら