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【プロ野球】トラックマンはペナントレースでも導入してほしい!

こんにちは、野球ブロガーのなおしー(@naoc2520) です。

 

さて、2017年のプロ野球オールスターゲーム第1戦は6-2でパシフィック・リーグが2014年第2戦以来の勝利となりました。
その中で選手の活躍よりもある意味注目を集めたのは、テレ朝系の中継で導入されたトラックマンではないでしょうか?
実況の合間に「回転数がいくつだ」だの「SPVは割り算で算出しています」だのという話が出てうんざりしたという声も多かったみたいですね。

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トラックマンで測れるもの

オールスターの中継をご覧になっていた方ならご存知かもしれませんが、トラックマンを使って次のものが計測されていました。

  • 打球の打ち出し角度
  • 打球の速度
  • 打球の飛距離
  • 投球の速度
  • 投球の回転数

 試合前のHRダービーでは連発するHRの飛距離が瞬時に表示されていました。
一方で試合中には、HRはそうそう出るものではないので投球の回転数がたびたび取り上げられていましたね。
正直回転数なんて見ている側からするとどうでもいいよという方も多かったのではないでしょうか。

MLBでは Statcast が導入されている

MLBでは2015年から本格的にStatcast(スタットキャスト)という解析技術を本格的に導入しています。

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これはオールスターのような特別な試合ではありません。
MLBでは通常ペナント戦の中継でも解析が行われ結果が放送に載っています。
HR集の動画ですが、それぞれのHRに対して打ち出し角度や打球の速度、飛距離などが表示されているのがわかると思います。

 

MLBでは守備・走塁にも導入されている

MLBのStatcastはボールの動きだけではなく選手の動きも計測・解析しています。
そして2017シーズンからは新たに、守備でフライをキャッチできる確率を表示するようになっていて、これがとてもおもしろいんです。

例として、こちらの動画を御覧ください。

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ダイビングキャッチということで、一見ファインプレーのように見えますが実はStatcastで測るとそうでもありません。
その理由は再生時間0:08あたりに出る「CATCH PROBABILITY 63%」という表示を見ればわかります。
実はこれ、この打球をアウトにできる確率を表しています。
つまり捕球前後の動きでごまかされがちですが、63%という割と高い確率で捕れる打球だということです。
これは打球がワンバウンドするまでの時間と野手の守備位置からの距離を計測し、そこから過去のデータに基づいた捕球確率を出しています。
MLB公式の画像をお借りするとよくわかると思います。

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出典:http://m.mlb.com/news/article/217802340/statcast-introduces-catch-probability-for-2017/

 

横軸が守備位置から落下点までの距離、縦軸がワンバウンドするまでの時間になっています。
守備位置からの距離が長く、ワンバウンドするまでの時間が短いことを表す右下の領域が赤く(捕球確率が低く)なっているのは直感でもわかると思います。

 

 

他の動画も紹介します。

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こちらの動画では上の動画より捕球体勢が安定しています。
しかし捕球できる確率は36%ということで、上の動画よりも難しい打球をキャッチしたということになります。

 

最後にもう一つ。

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こちらは捕球の前後だけを見ると背走しながらの超ファインプレーのように見えます。
しかしスタットキャストによる捕球確率はなんと86%
過去のデータからすると簡単に取れる打球ということになります。
バックネットからの視点でよく見てみると、センターのポンペイはスタートが遅かったようです。
このように、最新技術で解析をすると本当に凄い選手や実はそうでもない選手が明らかになるかもしれません

 

メジャーリーグでは捕球以外でも、送球や走塁などの従来の記録だけでは評価が難しいものを数値化してチーム運営に活用しています。

走塁では動き出しの速さ(first step)、最高時速(top speed)などが表示されています。

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キャッチャーのスローイングでは握りかえに要した時間(exchange)、送球の速度(arm strength)、加えてランナーのリードの大きさなど情報も表示されています。

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さいごに

最新技術を使うことで野球の見方が変わっておもしろくなっています。
今回、トラックマンは地上波初導入だったので賛否両論あったそうですが僕は続けてほしいと思います
要は取り上げ方の問題であって、今回のようにわざわざ「トラックマンハイライト」とかまで作ってやることではないでしょう。
あくまでも野球観戦のスパイスとして、ペナント戦でも取り入れてほしいですね。

それから、トラックマンでは選手の動きまでは測定できないのが残念ですが、いずれは日本でも守備や走塁の動きの解析結果が放送されるようになって欲しいです。