こんにちは、野球ブロガーのなおしー(@naoc2520) です。
さて、プロ野球2017年のセ・リーグは広島カープが2年連続の優勝を決めました!
それにしても今年のカープも強かったですね。
投手と野手、ベテランと若手など非常にバランスが良く、総合力での優勝だったと思います。
さらに投では岡田・薮田・大瀬良など、打でも安部・西川らの若い力が台頭してきて、この先数年はAクラスなんじゃないかといえるようなチームになっていますよね。
といったところで、今日はセ・リーグ優勝を決めた広島カープの中から2017年のシーズンMVPを受賞する選手を予想したいと思います。
なお、この記事内で記載している選手の成績は9月20日終了時点のものです。
セ・リーグ2017MVP候補1 丸佳浩
試 合 | 安 打 | 二塁打 | 三塁打 | 本塁打 |
136 | 163 | 35 | 3 | 22 |
打 点 | 得 点 | 三 振 | 四死球 | 盗 塁 |
90 | 103 | 108 | 84 | 13 |
打 率 | 出塁率 | 長打率 | OPS | 得点圏 |
.308 | .398 | .509 | .908 | .325 |
一番はこの人、顔が大きいでおなじみの丸佳浩です。
今シーズンはここまで全試合に3番センターとしてスタメン出場しています。
打撃成績の面ではここまでリーグ最多安打を記録しています。
さらに3番打者にも関わらず得点がリーグトップ、打点もDeNAロペスについで2位となっています。
まさにカープの得点源と言っていいでしょう。
今シーズンは守備の面でも貢献度が高く、DELTAが出しているUZRは17.0でセンターではトップの数値です。
ちなみに、全野手で見ても中日源田についで2位となっています。
昨シーズン同様総力戦で優勝した印象の強いカープですから、MVPをひとり選ぶということは簡単ではありません。
そんな中でも試合に出続け、攻守で最も貢献度が高かった選手を挙げるとすると丸になるのかなと思っています。
セ・リーグ2017MVP候補2 鈴木誠也
試 合 | 安 打 | 二塁打 | 三塁打 | 本塁打 |
115 | 131 | 28 | 1 | 26 |
打 点 | 得 点 | 三 振 | 四死球 | 盗 塁 |
90 | 85 | 80 | 68 | 16 |
打 率 | 出塁率 | 長打率 | OPS | 得点圏 |
.300 | .389 | .547 | .936 | .308 |
続いては、昨年は「神ってる」と言われましたが今年は確変ではないことを証明した鈴木誠也です。
今シーズンは4月下旬から新井貴浩に代わって4番を任されていました。
成績を見るとOPS(出塁率+長打率).936はリーグトップで、今年のセ・リーグ最強打者と言って良いかもしれません。
しかし優勝決定を目前にした8月23日に試合中のプレーで右足を負傷、戦線を離脱しています。
全治には3ヶ月かかるとの報道もあり、おそらくCS・日本シリーズには間に合わないでしょう。
この離脱がなければ鈴木誠也がMVP本命だったのですが、これによってMVP争いがわからなくなってきたというところがあります。
セ・リーグ2017MVP候補3 薮田和樹
防御率 | 登 板 | 先 発 | 回 | 完 投 | 完 封 |
2.58 | 37 | 14 | 122 | 2 | 2 |
勝 | 負 | ホールド | 勝 率 | 奪三振 | 与四死球 |
14 | 3 | 3 | 0.824 | 111 | 52 |
失 点 | 自責点 | 奪三振率 | K/BB | WHIP | |
40 | 35 | 8.19 | 2.31 | 1.16 |
3人目は、入団3年目でブレークとなった薮田和樹です。
登板数からもわかるように今シーズンは中継ぎとしてスタートしました。
しかし交流戦から先発に転向してローテーションに定着。
先発投手としては14試合で13勝1敗勝率.929という結果を残しています。
規定投球回に達していませんので参考にしかなりませんが、この勝率.929は規定以上で最高勝率の巨人田口(勝率.800)よりも高くなっています。
個人的に印象深かった試合は8月12日の巨人戦、菅野との投げ合いを制して自身初完封を達成した試合です。
カープ打線にしては珍しく菅野を打てず、わずか4安打。
得点は西川龍馬のソロHRのもだったということもあり、薮田の快投が際立った試合でした。
昨年(2016年)のセ・リーグMVP同様混戦になる?
2016年もセ・リーグの優勝チームは広島カープでした。
そして、2016年のセ・リーグMVPはカープの新井貴浩が受賞しました。
実はこのMVP受賞は直前まで誰になるのか予想がつかないほどの混戦模様でした。
他の候補には、最多勝・最高勝率の2冠を達成した野村祐輔や、最多安打と守備での貢献度が高かった菊池涼介、タイトルこそ逃したものの快進撃の象徴ともいえる活躍を見せた鈴木誠也がいました。
プロ野球ファンの中でもかなり話題となりましたが、結果は野手タイトルは1つも獲得しなかった新井がMVPに選ばれました。
後述しますが、MVPは記者投票による選出のため記録よりも印象やインパクトで選ばれることが多くあります。
カープの精神的支柱ということや2000安打達成、300本塁打達成なども相まって、昨年はこの印象による選出傾向が大きく出た結果だったと思います。
上に2017年のMVP予想を立てましたが、正直この3人に順位をつけるのは非常に難しいです(パ・リーグ編では順位をつけました)。
理由としては去年同様、今年のカープも投打合わせた総合力で勝ったという印象があるからです。
強いて言うなら「逆転のカープ」という異名がついたくらいなので、野手陣の打撃で貢献した選手が選ばれるのかなという程度です。
MVPの選出方法
さいごにプロ野球のMVPの選出方法を紹介します。
MVPの選出は記者投票で行われます。
具体的には新聞、放送、通信各社に所属していてプロ野球関係部署の担当者が投票権を持っていて、各人が1位~3位に投票します。
そして1位には5点、2位には3点、3位には1点が加えられ、その合計点が最も高かった選手がMVPに選ばれるという形式です。
昨年は約270名の投票が行われていて、おそらく今年も同数程度になるのではないかと思われます。
余談ですが、昨年のパ・リーグMVPは日ハム大谷翔平が254の有効票数中の1位票を253も獲得するというまさに満場一致での受賞でした。
記者投票での選出でよく言われていることに
- 印象に残った選手が強い
- タイトルを獲得した選手が強い
- 記録上の貢献度とは必ずしも一致しない
などがあります。
この点から考えるとやはり今年は最多セーブを日本新記録で達成するサファテの受賞が硬いのかなと思います。
過去の事例で言うと、2013年にはシーズン本塁打記録を更新したヤクルト・バレンティンが最下位球団から選ばれるということもありました。
3つ目の「記録上の貢献度とは一致しない」というところはベストナインやゴールデングラブ賞やでもよく話題になっているところです。
最近はセイバーメトリクスから生まれたWARやUZR、DRSなどの新たな指標による評価と実際の投票結果が異なることが多く、印象によって選ばれているということが逆に裏付けられる結果になっています。
MVPの発表は例年通りであればおそらく11月の下旬ころになるのではないかと思います。
ちなみに、昨年の発表は11月28日でした。
まだまだ発表まで日がありますが、それまでにプロ野球はCS・日本シリーズと目が離せません。
パ・リーグ2017のMVP予想はこちら
セ・リーグ2017のMVPの発表日はいつ?
2017年のMVP発表についてはこちらの記事で詳しくまとめています。